心臓病は五臓六腑が関係している 「脾胃」 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 心臓の外科手術が進み非常に難治と思われる人

が無事に成功し、元気でおられる方はたくさんいます。

 

 当店にも全国でも有名な病院で手術を受け、元気になり

1か月に1度の受診で無事過ごされているお客様が

数名います。

 

 ただ、術後の注意は血圧、血糖値などの安定が

すべてのようです。

 

 中医学では心臓に関し、「君主の官」といわれています。

君主ですから体すべてを統率していると考えられます。

 

 中医学でみると、「脾胃」「肺」「腎」との関係は特に

重要ですが、今回は特に「脾胃」との関係について

見てみます。

 

 胃で消化吸収された精微物質は脾の運化作用に

よって他の臓腑に運搬され利用されます。

 

 特に肺に引き上げられた精微物質は天空の気と

一緒になり「血」を生成します。

 

 「血」が十分にあって初めて心臓も働けるわけです。

 

 「心臓」と「脾胃」の関係ですが、五行でみると

「心臓」が母、「脾胃」が子です。

 

 子が不肖の子だと親は大変苦労します。

つまり「脾胃」が健全に働いていないと母である「心」に

大きな負担がかかり心臓病になるわけです。

 

 中医学では「子盗母気」といいます。

 

 主に「脾は生痰の源」といい「湿邪」が深く関係して

います。

 

 当店では心臓の術後の方には少食をすすめ

脾胃の働きを助けるものを勧めることが多いです。

 

 他の臓腑も関係しています。

中医学の考え方を一般の方にも利用していただき

たいと思います。

 

 手術に至るまえに養生できるものは多いと思います。