左手の甲に紅斑が発症し、最初は小指、
薬指のほんの小さな範囲でした。
相談を受けた時、いやな予感がありました。
(症状の状態を理論で質問してくるタイプ)
以前当店で皮膚疾患の相談をしてこの時は
お客様の考えに反し、以外にあっけなく治癒して
非常に安易に考えられていました。
このての人はまた同じように簡単に治癒すると
考え養生を怠りやすいです。
(この方は養生理論偏重タイプ)
最初は、侵出、紅斑なので淸熱利湿でほぼ
手の症状は緩解していきました。
ところが、予想どうり、首周囲に紅斑が
出現してしまいました。
こちらは血虚燥風によるもの。
複雑な体質な方です。
現在も症状が良くなっていません。
今回はこの症例に関してですが
「薬三分、 養生七分」の問題です。
お客様は養生の大事さが解っていない
人が多くいます。
このお客様は解りすぎる逆のタイプ
(養生に神経質になりすぎる)
{黄帝内径」の上古天真論扁に養生5箇条
があります。
①:「飲食有節」
食べ過ぎない
②:「起居有常」
12時前には寝る
③:「不妄昨労」
仕事をしすぎない
④:「虚邪賊風、避之有時」
外邪を侵入させない
⑤:恬淡虚無、真気従之、精神内守、病安従来」
精神的なゆとりをもって生活する
実はさきほどのお客様はいろいろな事情が重なり
養生しようにも出来ない現実があり、養生の大切さを
理解しすぎているだけに、それができない苛立ち、
聡明なだけに精神の疲労がでるタイプです。
養生のことに頭が混乱して、治療に差し支える
お客様もいるというお話しでした。