白芍と赤芍 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

 漢方薬局で30年以上相談をしています。
毎日新しい発見あり、毎日が勉強です。
お客様の相談を中心に記録していきたいとかんがえています。

皮膚疾患(アトピー性皮膚炎)・不妊症相談・精神疾患など
のご相談を得意としています。

 

 白芍と赤芍は効能の違いがあります。


 花の色で区別されるのではなく、

赤芍は根をそのまま乾燥したもの


 白芍は根の外皮を去り、湯通しして

乾燥したもの。


 白芍が「養血益陰」に対し赤芍は

「涼血活血」に使用されます。


 白芍を使用する場合、四物湯などで

利用されます。


 また柴胡ー芍薬の薬対で疏肝を目的

に四逆散などで使用されます。


 清熱、瘀血などの病症に対しては

赤芍がほとんどです。


 このため皮膚疾患に関しては赤芍が

使われ、牡丹皮、生地黄、紫草などと

一緒に処方されています。


当帰飲子は皮膚疾患にしようされますが

白芍でいいとおもいます。


 桂枝茯苓丸や血府逐瘀丸は赤芍を

使用すべきですが日本のエキス顆粒は


 おそらく白芍を使用していると考えます。


 この辺をメーカーにはこだわっていただきたいと

念願しています。


 薬事法などでしばりがあるんでしょうか。