冬場に悪化する尋常性乾癬のタイプに
「寒湿証」のタイプがあります。
もともとの肝腎虚損・気血両虚に乗じて寒湿の
邪気が経絡を阻滞し、気血が皮膚に注がず
症状が悪化します。
関節痛をともない、指趾の関節から始まる
ことがほとんどです。
「治法」:温経散寒・除湿通絡
急性期には熱痹証があるので、桂芍知母湯や
通絡作用の蟻製剤など、もしくは防風通聖散など。
寛解期には独活寄生湯に当帰飲子・玉屏風散
を合わせるか防已黄耆湯などいろいろ考えられます。
理論的には上のような処方が考えられますが
やはり細かい弁証が必要です。
とにかく簡単な疾患ではないですから、
時間に余裕をもって、とりくんでいただきたいです。