とにかく難治な皮膚病で、はっきりいって
難しいです。患者さんの認識もいまひとつ
その難治さに気ずいていません。
尋常性乾癬の発症機序
皮膚の表皮を作る周期が正常の10倍以上で
表皮の角化が亢進する。
原因がはっきりしなく、西洋医学では根治療法
はなく対症療法になります。
ステロイドの塗布から始まり、免疫抑制剤や
抗サイトカイン療法などが行われているようです。
漢方でもやはり対症療法ですが、とにかく安定期を
長くするように治療していきます。
漢方では白疕(はくひ)・松皮癬(しょうひせん)
などといわれています。
乾癬のタイプにも漢方的には「風熱証」
「血熱風盛証」「湿熱蘊積証」「毒熱証」
「「血燥証」「血瘀証」などありますが
冬に悪化している「血燥証」の乾癬について
みてみます。
「治法」:養血袪風・潤燥
「代表方剤」:
生血潤膚飲:当帰・白芍薬・生地黄・熟地黄・黄耆
麦門冬・天門冬・烏豆・
蒺藜子(しつりし)・防風・鶏血藤
(けいけっとう)
養血潤膚飲:当帰・生地黄・熟地黄・黄耆・麦門冬・
天門冬・桃仁・紅花・天花粉・黄芩・
升麻
上の処方をよくみてみると「当帰飲子」をうまく
加減すれば何となく対処できそうなきがします。
でも冬に悪化しているからといって、必ずしも
「血燥証」だけではなく、他の「証」も混在しているわけで
詳しい弁証が必要になるのは当然です。
本気の方だけご相談させていただきます。