病院からは何の処置も出来ませんといわれ
病院に定期的に通い何か検査を受けるだけとの
ことです。
胸痛と呼吸困難を少しでも楽にしたいという
ご相談でした。
私にはチョット荷が重すぎる為、普段お世話に
なっている医師をご紹介しました。
出てきた処方が辛夷清肺湯と防風通聖散を
合わせたような処方でした。
辛夷清肺湯は清肺通竅・滋陰で解りましたが
防風通聖散が理解しがたく、方剤学でよく
調べなおしました。
風熱犯肺による咽痛・胸痛・粘調な痰などを
防風・荊芥・薄荷・(麻黄)で風熱解表し
大黄・芒硝で熱邪を通便し、石膏・黄芩・連翹・桔梗
で肺胃の熱を宣泄し、
山梔子・滑石は熱邪を小便で
排除するというピッタリの処方構成であることが
わかりました。
当帰・川芎・芍薬で陰分を保護しています。
患者さんの症状も軽減しています。
実は今回の経験で防風通聖散をうまく加減
すればいろいろ使えそうだということに気づきました。
本当に勉強させてくれる医師です。