読書善忘、久服令人聡明 | 群馬県・桐生 仁盛堂漢方薬局の一日(中医学基礎)

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 「読書善忘、久服令人聡明」

書を読みて、よく忘るる、久しく服して

人をして聡明せしむ」


 有名な「孔聖枕中丹」です。

亀板・竜骨・遠志・石菖蒲を等分の蜜丸にして

酒で服用する。


 最近本当に脳の老化を実感しています。


 亀は甲殻類の長、滋補腎陰・潜陽・補心安神

陰を補う代表薬(腎蔵志)


 竜骨は鱗虫(?)類の長、平肝潜陽・鎮心安神

龍は陽の代表する動物(ここの訳は怪しいです。)

(肝蔵魂)


 遠志:交通心腎  石菖蒲:益智


 人間の精と志は腎に貯蔵され、腎精が衰えれば

志気も衰える。


 このためによく忘れるようになる。


 漢方の勉強を始めた頃、講師の先生に

こんな処方がありますよと言われ、記憶に

残っていました。


 本来は蜜丸で服用するようですが在庫が

あるので煎剤で作って飲んでみようと思って

います。


 飽きっぽいので久しく服用はむりかもしれません。