(YAMAHA・コルネット YCR-333S 1975.3月購入)
コルネットの修理。
5月14日。久しぶりに電車に乗って都心へ出かけました。目的はふたつありました。
ひとつは電車に乗って池袋に行き、さらに山手線にも乗って新大久保まで行ってみること。
実は胆管がん手術以来、創傷の痛みが残っており電車に乗って池袋まで出かけたことがなかったので、電車の振動に慣れる為に動いてみることにしました。結果的には体調に何の問題もなかったのですが、御上りさん状態で、初めのうちは人混みの流れに乗るのに少し戸惑いました。笑
ふたつめの目的は、五十年前に母に買ってもらったコルネットをリペア(修理)するために、新大久保にある管楽器専門店ダク・DACに行くことでした。リペアは近くにある島村楽器でも対応しているのですが、店でリペアの説明を聞いてみると、修理するスタジオまで輸送するのに片道2,700円かかるので往復で5,400円かかり、見積してもらって修理を中止してもそれだけで金額が発生してしまい、それなら新大久保までの電車代の方が全然安く済むためダクに自分で楽器を持ち込むことにしました。ダクにした理由は、ここでYAMAHAのトランペット8335RGS<Xeno>を購入しリペアした経験もあったからです。
潰れたコルネットのままでも音は出せるのですが、一昨年に地元の吹奏楽団へ入団してからコルネットを吹く機会が増え、やはり傷んだままにしたくないと思ったからです。さりとて修理にはお金がかかりますから、費用対効果に悩んでモタモタしていました。しかし、どうせ修理するなら元気に吹いていられるうちにと思い、迷うのをやめて考えをあらためました。
(管楽器専門店ダク・DAC)
店に入ってみるとズラッと新品の管楽器が並んでおりキラキラしていました。以前、来た時よりも気のせいか陳列された楽器が多くなったように感じます。
リペアについては楽器を持ち込んでいるので、窓口受付をしてくれたフロアスタッフの方と楽器を見ながらお話し修理箇所を特定しました。流石に店内に修理担当がいるところは対応システムができていると感じます。
○持ち込み時の修理予定箇所は以下の通り。
状態:数十年前、ソフトケースでの落下。またマウスパイプ側から押し付けてしまった。
1.抜き差し管・調整
①第3抜差管、②主管
2.凹み
①マウスパイプ凹み、②支柱下凹み
3.ハンダ付け
①マウスパイプ―2番ピストンケーシング支柱
②主抜外管―2番ピストンケーシング支柱
③マウスパイプ―3番抜差外管支柱
(修正痕、はんだ跡、残ります)
4.ピストン・フェルト交換
三日後に見積金額を知らせてくるということだったので待っていたところ、DACのショートメッセージが届きました。
○見積内容
・マウスパイプ分解凹み修正・ハンダ付け3か所(①マウスパイプ=2番ピストンケーシング支柱、②マウスパイプ=3番抜差管外管支柱、③主抜差管外管=2番ピストンケーシング支柱)/37,400円(税込)
・主抜差管調整/4,950円(税込)
・第3抜差管調整(外管凹み修正込・支柱分解)/11,000円(税込)
・全ピストン軟物交換(黒フェルトにて交換)/1,760円(税込)
納期:修理内容了承後、4週間。
金額合計はだいたい予想通りの55,110円。見積目安からすれば妥当だと判断し注文しました。完了まで四週間かかり、ショートメッセージで完了報告がくることになっています。
修理が済んだらあらためて楽器の状態などについてお話しようと思います。
(ダク外観)
ところで、せっかく都心に来たので池袋の地下街や周辺を歩いてみたくなり、帰りに池袋の西口公園へ行ってみました。公園では警視庁音楽隊の水曜コンサートがちょうど始まるところでした。日比谷公園が工事中になりコンサートを西口公園に変えたということでした。また、コンサート開催には東京芸術劇場を運営する東京都歴文財団が協力していました。
晴天の昼下がり観客も多く、一曲目はお馴染みの「美中の美」で始まりました。途中まで観て帰ってきましたが、自分のテリトリーに色々な出来事やお店があることに満足した一日でした。