★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■アラフォー女性が抱える母娘関係の悩み
思春期・青年期を始め、成長の過程で多くの人が経験する母親への反発心。
一方で、大人になっても親との付き合い方に悩み、30代、40代になった今でも、母親との関係に悩み続ける女性はたくさんいます。
たとえば、一方がドライでもう一方がウエット、というように性格が正反対であるため、相性が合わない、ということもあるでしょう。
母は娘と友達のように付き合いたいのに、娘はベタベタするのを好まない。
逆に、娘が母に甘えたいのに、母はマイペースでさっぱりしている。
このような性格の違いは、いかんともしがたいものがあります。
また、親から「いつまでも、独り身ではいられないでしょ」「子どもを産んでいたら、もう少し違ったのに……」などと、結婚や出産の話を交えてとやかく言われること。
子どもがいたとしても、「子育てはもっと〇〇しないとだめよ」「母親なら〇〇しなきゃだめよ」などと、根拠の分からない持論を基にして口出しをされること。
さらには、現在の自分を見て「私の育て方が間違っていたのかも」「私がもう少し、あなたに何かをしてあげられていたら……」などと、残念な評価をされること。
こうしたことを言われるから、母親は苦手という方もいます。
さらに、母娘間の葛藤には、ジェネレーション・ギャップによる価値観の違いも大きく影響しています。
たとえば、現在の60~70代の母親世代(1940~50年代生まれ)には、「妻は控えて夫を立てる」「盆暮れにはお中元・お歳暮を欠かさない」と考える人が多いものです。
一方、現在の30~40代の娘世代(1970~80年代)には、夫婦は対等と考え、しきたりにもこだわらない人が多いものです。
このように世代が異なると、それぞれの価値観は大きく異なります。
母と娘、どちらにとっても自分が「当たり前」と考える常識が通じないので、話が平行線になりやすく、会話にストレスを感じやすくなります。
■若い頃とは別物?
成熟した母娘関係の新たなストレス要因 そして、年齢的な課題もあります。
娘が40代の中年期になる頃には、親は高齢期になっているもの。
お互いに若かった頃や子育て期とは異なり、上記以外の要因でも、母娘間のストレスが生じやすくなるものです。
特に、娘が子育てやキャリア形成に励む中年期に、高齢期となった母親は年々老いて無理がきかなくなっていきます。
すると娘には、親の病気や将来における介護などの心配が現実味を増してきます。
さらに遠方に住んでいる場合には、親の健康や生活の状態が心配で、気を揉むことが増えていくでしょう。
また、家庭を持つ中年期の娘は、住宅ローンの返済や子どもの進学資金、自分たちの老後資金の準備など、お金の心配に振り回される年代に入ります。
同時期に、老いた親の貯蓄や年金が不十分な場合、娘が親への資金援助まで考えなければならないケースもあります。
すると、お金の苦労を二重に抱えることになり、経済的にも大きなストレスを抱えてしまいます。
■40代のうちに……
母娘関係のストレスを早めに解決した方がよい理由では、「母とは性格が合わないから」「将来の介護やお金のことを考えるのは気が重いから」といって、母との間に完全に距離を取ればよいのでしょうか?
残念ながら、親子のきずなは簡単には切れませんし、先々に生じる現実的な課題から目をそらしても、いずれは直面せざるを得ない時がやってきます。
たとえば、生活資金のこと、実家の整理や墓のこと、遺産のことなど、いずれは直面しそうな現実的な課題は、親が元気なうちに少しずつ話し合っておきたいものです。
そもそも関係性が微妙なのに、これらのテーマを話し合うのは難しいものです。
したがって、日頃から母娘間では何でも話し合える関係を築いておくことが大切です。
また、自分の子育てを親に手伝ってもらっていた人も、子育てが一段落すると、次には自分が親から頼りにされる側へと変わっていきます。
大変かもしれませんが、自分の家庭のことだけでなく、将来の親とのかかわりまで見据えて、時間やお金にはなるべく余裕を作っておきましょう。
とはいえ、現実的な課題は自分一人だけで抱えこまないことが大切。
活用できそうなサポート資源を調べておいたり、パートナーや兄弟姉妹とも話し合い、協力しあえる体制を整えておくとよいでしょう。
そのためにも、親に対するマイナスの感情を整理し、周囲の人との関係をできるだけ良好なものにしておくことです。
■高齢期の心理への理解を……
怒りの背景にあるのは「不安感」40代の娘の母親世代の多くは、60~70代の高齢期です。
高齢期の人々は、健康、若さ、お金、仕事、人間関係などのさまざまな喪失に直面します。
そのため、心がとても不安になり、悲観的なことを言ったりすることが増えていきます。
こうした不安が解消されないことによって、怒りっぽくなることもあるのです。
娘側は、そうした現象だけを見て「いつも愚痴ばかり」「またキレている……」というように批判するのではなく、それらの行動が生じる背景としての「高齢期ならではのさまざまな喪失への不安」を理解する必要があります。
そして、親の思いをまずは受容し、「そういう状況に置かれたら、たしかにつらいよね」というように共感的な受け答えをしながら、話を聞いてあげましょう。
■成熟した大人としての母娘関係を構築する方法
良好な親子関係を作るためには、どのようなことをするとよいのでしょう?
時々実家に帰って一緒にご飯を食べ、話を聴くことがいちばんです。
海外旅行や豪華なレストランに連れていくなど、特別なことをしなくてもよいのです。
実家に帰って顔を見せ、親の話を聴きましょう。
会話はたいして盛り上がらないと思いますが、それでよいのです。
何気ない話をしながら、顔色はどうか、話し方はしっかりしているか、話の理解ができているか、足腰はしっかりしているか、体調はどうか、食欲はどうか、夫婦仲はどうか、知人・友人・ご近所・親戚との人間関係はどうか、お金の心配はないか、無駄な出費をしていないか、家の中は乱れていないか、清潔になっているか、といったことを確認します。
そして、愚痴や繰り言は、上記のようにとにかく「受容」と「共感」で受け止めます。
人は、話を聴いてもらえるだけで、すっきりして気持ちが落ち着くものです。
まずは安心させてあげた上で、必要なことがあればアドバイスしたり、一緒に考えたりしていくとよいと思います。
「いつもそばにいてあげられなくてごめんね」「私ばかり楽しんでいるのかな、ごめんね」などと、引け目に感じる必要はありません。
そもそも、子どもが自分らしい人生を送っていることが、親にとっていちばんうれしいことなのです。
だから、遠慮せずに自分の人生の悲喜こもごもを伝えてあげればよいのです。
また、ストレスのない親子関係を続ける上では、一定の境界線を意識することも有効です。
[コラム]
大美賀 直子(公認心理師・産業カウンセラー)
孝行したいときに親はなし
父は
薔薇が20歳のときに47歳で他界しました
母は
薔薇が35歳のときに60歳で他界しました
母は
薔薇が8歳位のときに
シルバーで編み物の講師の資格を取得していましたので………
その影響で薔薇も編み物が大好きで
親子と言うより
先生と生徒の関係でしたね
薔薇が高校生の頃に
母は更に編み物の勉強をしたいと
ユザワヤ学院に入学して
機械編み・手編み両方とも
講師と師範の資格を取得しました
親子と言うより
編み物お友達って感じでした
そんな母でも
かぎ針編みがどちらかと言うと苦手で
薔薇は粗のかぎ針が大得意です
講師&師範である母に
資格を取得していない薔薇が
母にかぎ針 編みを教えてました
本通りに編まずに
自分でアレンジするので
母に感心されました

