１０年間、大変お世話になりました。
芸能事務所を退所することになりました。
こちらの
社長様や重役様は、２０歳で、初めて入った役者養成所時代からの友人達であり、１２年前に石井光三オフィスを退所し、フリーかなぁと考えていたところ拾ってくださいました。
途中、前立腺癌や人工関節の手術などご迷惑をかけましたが、
ずっと仲良くさせていただいたことを感謝いたします。
ここ最近は、
役者として現場で、いくつか困った事が有りました。
前立腺癌全摘手術の後遺症として尿漏れがあり、オムツや尿パットの生活を強いられています。
なるべく目立たないようにはしていますが、着替えなど、衣装を着ける際に、迷惑をかけてしまう場面も増えました。
また、膝人工関節手術の後
日常生活には問題がありませんが
正座とジャンプが出来なくなりました。
必然的に時代劇が厳しくなりました。
こうした中、それでも、出来る仕事を🖐️と事務所は、探して下さいましたが、期待に応える事が出来ず、オーディションに落ちる日々も多々。
段々と役者継続に対する自信が、身体的にも、精神的にも、無くなってきました。
７０を超えても
８０を超えても
第一線で、頑張ってらっしゃる役者さんは、たくさんいらっしゃっるのですが、、、
６７歳。
そろそろ終活を考えると
残された自分の人生をどう生きるか？
と考える場面が増えました。
僕は４人兄姉の末っ子で
３人の兄姉は、７０歳前に全員癌で亡くなっています。
みんな古希を祝えず、逝ってしまった
実父は５０代で逝き、、、
なんとなく自分の命の逆算をするようになりました
命は、いつまでか、わからないのですが
もし
７０歳までならば、何がしたいか？と考えると
ワンズと奥さんと静かに穏やかに過ごせる余生にしたいと
強く思うようになりました。
役者を続けると
映像系は、
オーディションに一日がかりで行き
撮影予定日をギリギリまで空けて
いつオファーがあるか？
と身動きが取れない、他の予定を入れられない事も、日常的に多々有りました。
それでも、受かって仕事に行ければ、ありがたいのですが、バラシばかりの不甲斐無さ
監督や演出家の好みとはいえ
準備して行って、待機して、、、悲しい結果の連続に
豆腐メンタルになりそうな役者人生でした。
僕の魅力不足なんですが、、、
役者ってそう言うものなんですが。
また、舞台も、稽古に何日も拘束されて
公演中は、体調管理にピリピリした日々で
地方公演が有れば、何日も家族と離れる事が精神的に出来ないと思うようになりました。
そんな本音を奥さんに伝えて
事務所を辞めて、事実上、「引退をしたい」と言うと
奥さんは、
「私の大好きな築出静夫をもう舞台や映像で、観られなくなるのはイヤだ
」
と大反対でした。
だいたい、奥さんが反対すると、それに従う人生でしたが、、、今回は、確固とした気持ちだったので、
しっかりと
はっきりと説得しました。
「納得は出来ないけれど、私の人生じゃないから、好きにしたら」
と微妙な解答を貰えました
事務所にも伝え、受理され、
この度、役者引退の運びとなりました。
２０歳から６７歳まで、役者を続けられたのは、
たくさんの方々との出会いがあり、助けられて、
その御縁が、細く長く役者を続けられたのだと
感謝しかありません。
また、色んなバイトは、しましたが、一貫して、好きな役者業を６７歳まで、続けられて幸せでした
このブログは、僕の日記なので、原則的に、まだまだ続きます。
あと、まだまだ死ぬつもりはありません。
役者の築出を応援して下さった皆様。
ありがとうございました。
これからも
専業主夫に
ワンズに
カープに
プロレスに
愉しむ毎日を過ごしていきます
