1回目の抗がん剤治療が終わると数日何もなく病院にいることになる。そんな時には散歩と院内の喫茶店でコーヒーを飲んだりして時間を過ごす。そして音楽も聞いてみたりする。
最近亡くなったアバドという指揮者がいる。ベルリンフィルの常任指揮者だった十数年前胃ガンを発症した。その事が公表されてからベルリンフィルの演奏は熱くなっていった。その後ベルリンフィルを離れたが精力的に活動していた。そんなアバドの追悼盤が出た。モーツアルトのピアノ協奏曲。ピアノはアルゲリッチだ。この演奏すこぶる良い。演奏に温かさと揺らぎがある。ちょっと疲れた時、暖かい気分にさせてくれる。お気に入りの1枚です。