語彙の本で用例(例文)を書いていて、特に意識しているのはコロケーションです。コロケーションとは、言葉と言葉のつながりのことです。

 

大ヒットした『う〇こドリル』は、勉強嫌いの子の「つかみ」としてはよいかもしれません。昔から子どもはう○こネタ、好きですからね! 私も子どもの頃はそうだったような気がします(笑)。

 

でも、私がいちばん気になるのは、例文を通してコロケーション(ここでは広義で、言葉の使い方とします)を覚えられないことです。あんな下品な言い回しは(大人は)使わないですからね。べつにベストセラーをひがんでいるわけではないですよ(笑)。

 

以前、「連想ゲーム」というNHKのクイズ番組があったのをご存知の方もいらっしゃると思います。YouTubeでもいくつか動画がアップされています(違法ですが)。私自身が歳をとったせいかもしれませんが、昔のNHKは良質な番組を作っていたなあと感心します(過去形というところが悲しい…)。今のテレビ番組と比べても、出演者の口から発せられる日本語が美しいと感じますね。

 

 

あと、それぞれのキャプテンのヒントの出し方が絶妙なんです。言葉をよく知っている大和田獏さんや檀ふみさんには難しいヒントを与えるとか、もはや職人技ですね。加藤キャプテンも、おっちょこちょいキャラをうまく演じてます(笑)。ぜひ、ご覧ください。

 

最近のクイズ番組は単なるトリビア的なクイズが多く、その面白みが私には分かりません。「へぇ、よく知っているね」で終わるクイズ番組ってどうなんでしょうか。

 

このコロケーションというもの、中学受験の世界でもあなどれないんです。生徒さん(=小学生)の語彙力は、コロケーションがある程度、頭に入っているかどうかが大きくかかわってきます。

 

少し具体的な例をあげてみましょう。

 

 

問題:下記の➀から⑤の文章に当てはまる言葉は何でしょう。

●にはひらがな1字ずつ入ります。

 

➀ 春た●●わとなり、過ごしやすい気候となった。

 

② 試験にこの問題は出ないだろうと、●●をくくっていた。

 

③ かくかく●●●●の理由で、Aさんは来られないそうだ。

 

④ どういう風の吹き●●●か、Aくんが時間通りに現れた。

 

⑤ 遊びに●●けて、受験勉強をおろそかにしてはいけない。

 

(すべて『受験国語の必須語彙』に収録予定)

 

こういう穴埋めクイズは、私たち大人なら、わけなくできるんです。今まで散散、見聞きした言い回しですからね。

 

一応、正解を記しておきます。

➀けな ②たか ③しかじか ④まわし ⑤かま

 

お子さん(小学五年生以上とします)に穴埋めさせてみてください。5問中4問以上正解でしたら、なかなかの語彙力だと思います。出来が悪くても、叱ってはいけませんよ爆  笑

 

中学受験の国語では、思考力はもちろんのこと、こういった瞬発力に近いものが求められる問題もあります。慶應中等部青山学院など大学附属をはじめ、聖光学院雙葉フェリスなど進学校でも語彙を重視する学校は少なくないのです。要するに「大人度」をはかりたいわけですね。その目安は「まともな大人なら知っている言葉」です。普段の学習から意識したいところです。

 

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