「進学塾」という名のつく組織に属している塾講師は、教え子の合格実績という呪縛から逃れることはできません。
もちろん、世の塾講師は
「志望校に受かればそれで良いです!」
「塾側はお子さんの受験校を誘導しません」
と口ではいいますが、保護者の方が塾選びをする際には、合格実績は重要な要素を占める以上、「合格実績なんて関係ないのさ!」とは言えない立場なのです。「まじめな」塾講師ほど生徒さんを洗脳、いや…(笑)、導きます。
そういう「大人の事情」を口にしてしまうと、身も蓋もないですが、厳然たる事実ですので仕方がありません。もっとも、塾によって合格実績に対しての「感覚」は幾分異なるようです。
私がかつて勤めていた(そして、惜しまれつつ(?)廃業してしまった)塾は、とても合格実績が良かった時期がありました。ここでの合格実績とは、世間一般で言うところ、つまりは「難関上位校の」合格実績を指しています。
そして、合格実績が給与に反映されたり、社内評価に反映されることはあるかというと……、
ほとんど皆無でした😄
合格実績や教務力ではなく、イエスマンが評価されてました。
塾講師時代に、保護者の方から
「今年は先生のクラスの合格実績、すごいですね!
先生のお給料もぐんと上がるのでは?」
と本気だか、冗談だか分からないことを、度々言われました。
はい。1円も変わりませんでしたね
「爆上がりっすよ!」って言うべきだったんでしょうか(笑)。
私は「社会主義的進学塾」と呼んでいましたが(笑)。もしかすると、それが廃業につながった一因かもしれません。
私はノルマのないこの塾の風土は、まんざら嫌いではなかったんですけどね。ただ、明らかにやる気のない講師も生み出しました…。
ですから、塾が合格実績をまったく意識しないのは、サラリーマン講師の立場としては「良し悪し」とも言えるのですが、生徒さんに限って言いますと、良いことの方が多いかと思います。
「上位クラスだから教務力がある」、「下位クラスだから評価が低い」というのでは、塾内の雰囲気を悪くします。生徒さんを評価や報酬の対象として見てはいけないのです。
※ちなみに、私が塾講師をやっていたころは、塾としての合格実績は全く気にせずに(塾の都合は無視して)教えていました。塾内で出世しようなんていう気持ちが0%だったのです(出世レースをしたければ、塾業界ではない大企業に就職しています)。でも、授業は誰よりもしっかりと真剣にやっていましたし、私の担当したクラスの合格実績も良かったので、文句は言われませんでした。
では、家庭教師の場合はどうでしょうか。
これは、はっきり言って「個人差」があります。
御三家をはじめ、難関校の合格実績を上げようと躍起になっている家庭教師もいます。「御三家合格率」を売りにしている家庭教師がいますが、生徒を選別すれば(嫌な言い方ですが)、それほど難しいことではありません。
一方、中堅校以下を志望しているお子さんを専門としている家庭教師もいます。いわば「補習塾的な」家庭教師といったところです。残念ながら、そういった方は指導スキルは高くないことが多いようです。どちらかと言うと、教務よりも精神論に重きを置いているような…。私が生徒なら、家庭教師から精神論ばかりは教わりたくないですね😁 妙に「お友達感覚」っていうのも苦手です。
いえいえ、どちらが良い、悪いはないのですよ。
すべては、ご家庭の好みですから。
第三者が口を出すことではないかもしれません。
かくいう私は、上記のどちらのタイプか。
私の教え子さんならお分かりかと思いますが、
「どちらのタイプでもない」です。
生徒さんの学力で選別することは一切ありません。
ここは強調したいと思います!
だから、たとえばサピックス偏差値70の子も、偏差値30の子も、授業の枠さえあれば、どちらもお断りしません。まぁ、偏差値が高くて断る家庭教師はあまりいないと思いますが!
そうしますと、毎年、生徒さんの進学先は一定ではなく、バラツキが生じます。
当たり前ですが、
開成、麻布、聖光、栄光や
桜蔭、女子学院、豊島岡、フェリス
を受ける生徒さんがいなければ、
合格者は絶対に出ないわけですから。
家庭教師の合格実績は、本来それでいいんですよ。
ただ、願わくば…、
幅広い学力の生徒さんを指導したいということはあります。
難関校志望者ばかり、もしくはそうでない生徒さんばかりを指導すると、どうしても指導の幅が狭くなるからです。
実際にそういう家庭教師や塾講師は少なくありません。成績上位層は基礎的なことは分かっている子が多いため、ある意味では指導は楽だと思います。もちろん、家庭教師側の教務スキルは絶対条件です。
「他の家庭教師に指導を頼んだら、『お子さんの国語を伸ばすのはあきらめたほうがいいですね』と言われました…」
「塾の先生には『文章読解ではなく、漢字などの知識事項でしっかりとりましょう』とアドバイスされた」
→たしかに知識事項も大事ですが…。
こういう話を何度聞いたことか…。
最初はにわかには信じられませんでしたが。
実は、今年、中学受験を終えた私の生徒さんの半分(以上)に当てはまると思います。
国語に限らず、勉強ができるようになるには、お子さんの根気、やる気は必要です。しかしながら、初めから日本語力が高くないといけないんでしょうか。そんなことはないと、今年の生徒さんもきちんと証明してくれます。
というわけで、ここまでの内容といささか逆行しますが(笑)
今年(令和3年度)の合格実績も記載いたします。
生徒さんの親御様に「どうでしたか?」と尋ねられるので
家庭教師の場合、
合格実績は「指導の幅」としてご判断いただけると幸いです。
私の家庭教師としてのウリを挙げさせていただくなら、この「指導の幅」は、他の家庭教師には負けない自信があります!
私自身もまだまだ発展途上の身です。
もうすぐ50代のおっさんんですが、まだまだ伸びしろはたっぷりありますよ(笑)。次年度も一緒に頑張りましょう
※昨年度と一昨年度の合格実績に関しましては、過去(2月のブログ)にアップしておりますので、ご参考いただければと思います。
【本年度(2021年)の合格実績 】
令和3年 2月9日 現在
開成、麻布、渋谷幕張、
桜蔭、女子学院、
聖光学院、栄光学園、
豊島岡女子、フェリス女学院、
ラ・サール(鹿児島)、西大和学園、
海城、浅野、慶應普通部、芝、
市川(※特待合格を含む)、東邦大東邦、
青山学院、立教女学院、吉祥女子、
浦和明の星、頌栄、昭和秀英、
攻玉社、東京都市大付属(Ⅰ類)、
栄東(東大 ※特待合格を含む)、栄東(難関大)、
函館ラ・サール、洛星、三田国際、
横浜雙葉、淑徳与野、成城、日大豊山、
専修大松戸、国府台女子、大宮開成、
早稲田佐賀、佐久長聖、志學館(第一種特待) など
受験生の皆さん、おめでとうございます!
ホントに最後まで頑張りました
ご縁のあった学校で、充実した学園生活を送りましょう。
↓本文内容とはまったく関係ありませんが、スコット・フィッツジェラルドの『グレートギャツビー』は不朽の名作ですね。村上春樹氏の翻訳も、氏の思い入れがあって良いですが、できれば原文のほうをおすすめします(写真右側は昔のペーパーバック版)。ちなみに、中学入試では100%出ません(笑)。
【空きコマ(全て遠隔授業)】 2月9日現在
◎ 現在は空きコマはございません。
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※生徒カルテはお問い合わせをいただいた方に、メールでお送りしております。
◎ 空きコマが出ましたら、本ブログに随時アップいたします。
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