―――ダメだ、ダメだ。
たかだか猫のしでかした事に本気になるなんて大人げない。
冷静になれ、俺。
…思い出せ。
あれは猫なんだ。
ニャーニャーじゃれついてくる猫なんだ…
白くて……
白くて。
そう。
あいつが猫だったらきっと白猫だろうな‥。
白くて―――可愛い。
少しでもほっとかれたら『かまって』とでも言いたげな顔で近付いて来て
撫でてあげたら嬉しそうに大人しくなって
次は何してくれるの?
とでも言いたげに瞳をキラキラさせるから―――
俺はもっとかまいたくなって
かまいたくなって・・・・・
そして‥かまうだけじゃすまなくなるんだ……( ´(ェ)`)
邪魔な毛皮は剥ぎ取っちまって
身体中、撫で回して
可愛い声で鳴かせたくなる。
鳴かせて
鳴かせて
鳴かせて
鳴かせ………以下
これ以上はお見せ出来ません( ̄^ ̄)
―――ヤバい。
想像しただけで元気になるな、俺。
鎮まれ‥俺…
だいたいあの猫は俺の手の中にいればいいのに
勝手にどっかに行っちゃうんです。
ずっとここに居てくれればいいのに。
俺の目の届く場所で、俺だけに甘えてくれればいいのに…。
わかってるの?ジェジュン‥
お前を閉じ込めておく方法なんていくらでもあるんだよ?
お前がどんなにニャーニャー鳴いても、抱き締めて
この腕の中に閉じ込めて離さないでいたら……
―――――なんて。
………そんな真似、出来っこありませんけどね( ´(ェ)`)
自分のやりたいように自由にしてるのが
あいつが一番輝いている時間だから。
俺はそれを見守るだけ…歯痒いのを我慢して。
…ようやく大人しくなったと思ったら眠ってしまったようです。
┃壁┃ω・`) コソッ ←ユノ
今のお前に必要なものは休養だからぐっすりお眠り。
それと、俺が欲しいならもう少し肉を付けてくれると助かる(笑)
今のお前を抱いたら本気で壊しちまいそうで…切ない。
………今の俺に必要なもの?
とりあえず、このきかん坊を何とかします(苦笑)
それでは淑女の皆さんには失礼して、こいつを宥めて来ます。
…………
………
……
誰ですか…
『見たいかも~♪』なんて、はしたない事を言うんじゃありません
(#`ε´#)
皆さんは俺が戻って来るまであいつの傍にいてやって下さい。
ジェジュンは無類の寂しがりやなんです。
そう、俺の大事な猫の正体は―――。
もうお分かりでしょうけど(笑)
あいつの事を『猫』だって暗示でもかけておかないと
俺の理性が持ちませんからね?
さあ、今夜も愛しい猫の傍で大人しく眠る飼い主の真似事でもしますか。
いつか『俺』という鎖でこいつを繋げておく夢を見るぐらいは許してくれるだろうから…。
fin