一目惚れをした
初めての感情に戸惑うしかなかった
世のラブソングにはまる気持ちを知りました
この物語に出てくる主人公とヒロインに、自分を重ねてしまう
登場人物全員が僕に呆れてるはずだね
恋は盲目、覚める時が恥ずかしいだろう
結末はうまく行くはずがないと知ってるから、今だけは酔いしれたい
僕は恵まれた家庭で育ち、すでにお后候補が居る
逆らえない事だらけの人生
幼い頃から塀の中に閉じ込められている
何故か僕だけはこれは幸せじゃないと幼き頃から思っていた
羨ましい、悩みなどあるはずがない
外へ出ればいつも皆が目を吊り上げてそう言ってこられた
言い返す事は出来ない事をいい事に散々だった
僕だって心はあるんだよ
君と会うには命懸け、時間もない
ただでさえ大好きな人に会うと気持ちを言葉にうまく出来ない
君は今迄会った人の中で１番美しい
着飾らなくとも輝いてる
本物だ
君は僕を特別扱いしない人
そして僕の悲しみに気付いてくれた人
君を知ってしまった僕は君の虜だよ
生まれ変わったら、その言葉を最近よく使うようになった君
僕の胸に飛び込んで泣いている
伝わってくる君の気持ちに僕は何を言えずにいた
抱きしめてと言われた時胸が苦しくなった
これで終わりなのか？
心臓の音が聞こえたよ、少しだけ早く打っているようだ
僕、君が好きでたまらないよ
そしたら、君の抱擁が強くなる
僕らは運命だよね、頷く君
ねぇ、僕と一緒に逃げてくれないか？
全部捨てて、何処かへ行かないか？
君が知らない男に触られるなんて考えたくもないよ
君は僕を見つめて、キスをくれた
やっぱり僕らは此処までなんだね
言葉にしなかった君
愛って言葉に出来ない事を教えてくれた
幸せになって、なんて言えない
そんな僕らが好きだ
君の姿が見えなくなるまで、見送らして
伝わってくる君の僕への愛
だから僕は最後まで此処を動かない
君に伝わってると信じたい
幸せになって
ううん、ならないで
そればかり何度も頭の中を駆けめぐる
君は？
もう答えは返って来る事はないのに、同じ気持ちだと解る
それがとても悲しい