昨夜、雲南大学の日本語科の先生と夕食を共にしました。
日本語教育のキャリアが長い中国人女性です。

日本への留学が2年あり、かつ毎日欠かさず日本語の勉強を欠かさないため、その日本語力は抜群。

のんびりした昆明に住んでいると何もかもがスローダウンしがちですが、彼女は別です。

昆明っ子なのに、常に研鑽を励んでいて、さらには自分のやるべきことも着実に進めています。たとえば、9月には外来語事典が刊行され、今後は俗語事典を作る予定だそうです。

そんな彼女と色々よもやま話をしました。

昆明では、市内が手狭になったということで「呈貢」という地域で「新都心」を建設中です。

東京でいえば、23区以外にもう一個23区を作るような感じのスケールのでかい街です。

政府系の主要な建物や大学はすべて新都心に移転しており、数年後には市内とをつなぐ地下鉄が完成することになっています。5年後にはたくさんの人でにぎわっていることを、多くの人が疑っていません。

でもこの新都心「呈貢」は、少なくとも現状は人影はまばら。

以前フィナンシャルタイムズが揶揄を込めて記事にしていましたが、今も同様です。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2851

実際、いい加減な都市計画にありがちな、スカスカの風景が広がっています。

このエリアに建てられた雲南大学の新キャンパスも、ばかでかい敷地にばかでかい校舎がたくさん建てられており、学生が勉強する中、今なお建設中。

日本語科の先生は、「これから子供の数が減り続けるのに、こんな大きなキャンパスを作って大丈夫なのかしら…」と心配していました。

現在、雲南省政府系の組織が債務放棄をほのめかしたりしているニュースがある割にはイケイケムードの昆明経済ですが、彼女の言葉に改めてハッとさせられました

雲南大学 呈貢キャンパス
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-ていこうキャンパス
以前の街をしのばせる風景。

$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-古い店1

古臭いものを見るとほっとするのはなぜなのでしょうね~。
画像は、昆明の旧市街のなかでも中心に位置していたエリア。
当時はきっと、官舎の合間にあった下町みたいなところだったと思われます。

現在でも市の中心に位置しており、潜在的な不動産価値はべらぼうに高いはずです。

$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-古い店2

昆明は地下鉄が建設中で、高層ビルがどんどん建てられています。
だからこのような風景は、昆明でさえすでに絶滅寸前。

みんなの夢に応えるかたちで開発が進められているはずなのに、それが進むほどに街がつまらないものになっていくのはなぜでしょう?
2か月前にできた昆明のメイドカフェに行ってみました。

大通りに面するマンションの11階。住居を店舗に改装しています。
まさにマニア向けの立地。

店に入ると、メイドが日本語で
「おかえりなさい、ご主人さま」
と笑顔で迎えました。

売りはカレーライス。オーソドックスな日本のカレーです。
昆明ではなかなか口にすることができない、オーセンティックな味付けの美味いカレーでした。

食べる前にくじを引き、大当たりすると、メイドがおまじないをかけてくれます。
指をハートマークにして、「萌え、萌え」とやるわけです。

店長は2人の女性で、一人は宝塚、もう一人は野村万斎のマニアだそうです。
今後は「執事」も雇い、女性客を取り込む予定だそうです。

メイド
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-メイド

店内
$雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-店内の風景
8月末に大学の授業が始まるため、教師向けガイダンスに参加してきました。
そこで、フランス語の中国人講師に、久しぶりに再会しました。
彼女は雲南の保山という僻地で、1年間研修を受けていたのです。

いまや中国を代表する監督であり、名俳優でもあるチアン・ウェンが撮った、最初にして最高の映画「太陽の少年」。そのヒロインであるニン・チンに彼女はそっくりなんです。

ニン・チンは雲南の少数民族・ナシ族の血が入っていますが、彼女も同じ血が入っているようで、とてもエキゾチックな顔立ち。そしていつもニコニコしていて、可愛いんですよ~。

以前「ニン・チンにそっくり。美しいです(キッパリ!)」と真顔で褒めたら、両手で頬を抑えて「そんなことないよ~」と顔を真っ赤にさせていたことがありました。
それを見て、なおさらファンになった経緯があります。

また昆明の生活が豊かになりそうな、そんな気分の本日でした。


ニン・チン
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-ニン・チン

太陽の少年 [DVD]/チアン・ウェン,シア・ユイ

¥2,940
Amazon.co.jp
仕事でミッド・センチュリーを含めたモダンデザインの家具が必要になって、ダメもとでIKEAのニセモノの店に行ってみました。

日本のテレビでは、アップルストアに次ぐニセモノ店として面白おかしく報道されていましたが、行ってみると、普通のダメな家具屋に過ぎませんでした。

確かになんとなく似ている部分もありますが、店の名前も違うし、似てない部分もあるし、これをニセモノというのはちょっと酷かも。これがニセモノなら、ロッテリアもマックのニセモノと言っていいでしょう。笑う気満々で見に行ったので、ちょっと残念。

肝心の家具は、安っぽいデザインの割には妙に高価格で、二重の意味でがっかりでした…。

しかし、ここにある食堂はちょっと良かったです。
ホットドッグとかは売ってないけど、何というか、清潔で温かみのある雰囲気が心なごみました。


ちょっとIKEAな雰囲気?の店内
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-IKEAな店内


食堂
雲南・昆明に住む日本人の「2級都市」記録-食堂