私がルーブル美術館でみた「サンシー」というダイヤは血塗られたダイヤモンドといわれています。

 16世紀のこと。トルコのフランス大使サンシー卿が持っていた50ctほどのダイヤ。アンリ4世がサンシー卿より、兵士を雇う担保としてダイヤを借り受けることになりましたが、そのダイヤをもってスイス経向かった使者が襲われて殺されます。

サンシー卿は遺体を切り裂き、体内からダイヤモンドを発見する、というお話です。

使者は死を覚悟で、ダイヤを守るために飲み込んだのでしょう。また、サンシー卿も彼の忠誠心を疑わず、必ずやダイヤを守り抜いたと

確信したのでしょう。このダイヤは血で汚れたのではありません。尊い志で包まれたのだと私は思います。