世界中が、今まで経験したことがないような、緊急事態に陥っています。

こんな時に,いいえこんな時だから、少し装身具について考えてみました。

今から約13万年前に、ネアンデルタール人がアクセサリーを身に着けていたことが化石からわかっています。

それは鷲の爪です。その後も我々の祖先は貝、動物の骨角、木や石などで装身具を作ってきました。

それらは護符、魔よけの類いとされています。それから時代が進むと、瑪瑙や琥珀などを勾玉にして祭祀の際に使われていました。もちろん自然の驚異にさらされ、食べ物を調達することさえ困難な時代に、人間にはない力を期待して、お守りとして身に着けたのでしょう。しかし私はもっと単純に、美しいと感じたからではないかと思います。美しいものが力を与えてくれると信じたのでしょう。

近世以降、装身具は宝石を用いるようになり、権力や経済力の象徴となりました。

そして、ダイヤの大きさを競う時代も過ぎました。

今は「わぁキレイ」という美しいものを見た時の感動こそが宝石の役割ではないでしょうか。

それが高価な石ではなくても、美しいと感じる心が人の世を、文化を、支えていくのではないかと私は思います。