元々私はジュエリーデザイナーとして一旗揚げようなんて、全く考えていませんでした。

目指すところは『ルイ16世の錠前作り』だったのです。

フランスの国王ルイ16世、マリー・アントワネットの夫といった方がピンとくるかもしれません。

彼は錠前を作るのが好きで、設計から製作までを朝から晩まで没頭していたそうです。

そして,ついにフランス一の錠前師でも開けることができない錠前を完成させました。

何か始めたら極めたい私はこの話が気に入りました。私もプロにも負けないものを作れたら・・・そう思っていました。

人からお金を借りないと決めていたので、大掛かりなことはできません。

しかし、幸運なことに、一人で百万力の友人たちの後押しもあり、『WATERLILY』は自転車ではなく、オリエント急行に乗ったのです。

この列車には当時中学生だった長女も乗ってくれました。前世では、私の姉だったのではないかと思えるほど、しっかり者の彼女のアシストで、デパートの催事やホテルの展示会等々、無我夢中で仕事をしました。

いつか本当にベネチアからロンドンまで、一緒にオリエント急行で行けたらいいな。