KING OF RING ENTERTAINMENT CHAMPIONSHIP 
【王者】水嶋さくら vs 汐月なぎさ【挑戦者】
今回はAWG王者の才原茉莉乃がメインのタッグ戦に出てるため、シングルのタイトル戦はこのKING戦のみ。
挑戦者は汐月なぎさであるため、ほとんど同門対決のような図式になった。



二人はupdate+というチームのチームメイトでもあったし、同じ事務所でもあるし、もちろん同期である。
現在は向かう方向性が違ってそれぞれ別のチームやタッグに属しているが、本質的なものは何ら変わりがない。
とはいえこうした大舞台でシングル戦で向き合う機会はなかなかないし、汐月に至ってはおそらくシングルのタイトル挑戦自体初なのでは?
とにかく気合いが入るシチュエーションである。

まずは挨拶がわりのチョップを一発!




汐月と正面からやり合う以上チョップは避けて通れない。
最初から真っ向から打ち合う展開となったが
お互いにかなりの痛みを耐えることに。













展開を変えてきた水嶋は汐月の腕を殺しにきた。
蹴りやギロチンで痛めつけて





腕を取りにきた水嶋は下から脇固め。
ブリッジを加えたことで水嶋らしい安定感が出せた。






しかし汐月も得意のバッククラッカーで反撃!



向こうが腕攻めならこちらは腰攻め。
サソリ固めを仕掛ける汐月だが
柔軟性のかなり高い水嶋にはもっと反り上げなければ。







水嶋も反撃に出るが
スライディングアタックはかわされて



コーナーから腰にチョップ!



さらに場外でもチョップで突進!




ところがなぜかリング内に戻らず
エプロンで打ち合ってしまう二人。




カニ挟みで転倒させ
ドロップキックで打ち落とす。




追撃を狙う水嶋はコーナーへ

豪快にプランチャーを敢行!




これでリング内に戻した水嶋は一気にラッシュする!





619も

さらにはキルスイッチと
出し惜しみしない。




そして足を固めたまま
リバースチキンウイングのような形に入るが
水嶋のあの柔軟性だ。あり得ないほどに反り返ってしまう。


さらに飛び込んだ横回転エビ固め! 早いっ!





しかしボディアタックを受け止めた汐月は




パワーボムかと思われたが
落差を利用してのバッククラッカーだった。
これはかなり強烈!
しかしこれはあの落差から人の体重を受け止めるから汐月の膝もただでは済むまい。
まさに捨て身技!


だがそこに畳み掛けるようにメイルストロムボム!
しかしカウント2!





すると今度はブルーサンダーへ。
こんな技レパートリーにあったか?
これもカウント2!










汐月怒涛のラッシュ!


二度めのトライでようやくダブルアームスープレックスに。
しかしこれもダメ!





ならばと戦場はコーナーへ。



ぶら下がりになった水嶋にチョップを振り下ろす。



水嶋はスクールボーイに持っていくも、これでも決まらない!


となればもう残りはブロッサムアーチホールドしか残されていない。
一発では足りないと見たか、二発連続で放つ。

いや、ダメ押しの三連発。
これでようやく決まった!






汐月は惜しかったが、わずかな差で王者水嶋さくらの防衛。
お互いに今できることを出し尽くした感はあったが、おそらくはシングル戦でのビッグマッチでの経験の差。
わずかに差があったとしたらそこだろう。
福永莉子戦、そして今回の汐月なぎさ戦を見て水嶋さくらはある程度チャンピオンとしての形が安定してきたのかもしれない。
ただまだ人数のいるアクトレスガールズでは防衛戦に名乗りを上げてきそうな人はいくらでもいる。
ノンタイトルで敗れたという岩井杏加とやるのもいいし、まだ挑戦者に見過ごしてる人もいるかもしれない。
一方敗れたとはいえ汐月なぎさはいっとき自分はかなり低い評価をしたこともあったが、その頃と比べたら充実度はだいぶ変わった。

目新しい変化はそれほど多くはないけど、以前に見られなかった勝負への執着心、闘争心が大幅にアップしてるし、以前はやられたらそのままズルズルやられるがままだったが、今はもう前に前に行こうという意思が強く感じられるから全然いいと思う。

すぐにとはいかないかもしれないけど、あの調子をキープして努力し続ければ必ずまたチャンスは巡ってくると信じている。