第3試合

岩井杏加 vs 石川はるか

第三試合は百華時雨同士のパートナー対決。
なぜにこのタイミングで同門対決か
唐突な感は歪めなかったが
正式にタッグを組み始めた前後あたりからこの二人が対戦する機会はほとんどなくなっていたので、今この二人が戦えばという興味は単純にあった。




この二人の対戦で思い出すのは2022年12月のタッグトーナメントの決勝戦。
所も同じ後楽園だった。
あの頃からもう約三年経ったのだから二人とも見違えるほど試合が上手くなった。


傘は使わない。同門対決なので正々堂々やる。



それにこの日はいつもと少し違った。
お盆時期で選手個人個人の応援団も増えてるし、安納サオリとなつぽいが参戦してるからスターダムのファンもいるのだろうが
ここ最近の後楽園の集客とを比べると今回は段違いに客入りがいい。
パッと見た目、もう後楽園の客席の9割ぐらい埋まってる感じだった。
そのため今回は妙にノリがいい。
第一試合に出てたなるの証言からもわかるが
何をやっても普段じゃありえないくらいドッカンドッカン沸くのだ。
そういうこともあって、なぜかはるか~、きょうか~、と声援が多く飛び、声援合戦にもなるのだ。
おそらくある程度は二人を初めて見た人が多いだろうに、あんなに声援が多く飛ぶとはちょっと予想外だった。

そんなノリのいい感じだからこそ、二人が殴り合うとかなり沸いた。
いくらパートナー同士とはいえ、最初から飛ばしすぎじゃないかと思うくらいに。

まず最初に主導権を奪った岩井。コーナーで踏みつける。


しかしかわして逆にコーナーに押しつぶす石川。



岩井のドロップキックをかわし、逆にセントーンを落とす石川。
やはりパートナーの動きは読んでいる。

ストレッチプラムに捕らえる石川。
これも最近よく見るようになったが。


丸め込む石川だが、岩井のキックアウトがなぜか遅れたためあやうくカウント3が入りそうになった。


しかし冷静に試合の流れを見ている岩井。
そつなく卍固めを仕掛けると客席から驚きが。




ドロップキックで場外に蹴り落とす。


しかし場外を仕掛けられた方の石川が
岩井の頭をガンガンガンガンエプロンに叩きつける。



きょうかァァァ~~~!!

見ると岩井の傘を奪って挑発する石川。
しかしこれは誘いだけ。
正々堂々を見せるためすぐに傘を離した石川。
試合再開。
しかし先に動いたのは岩井のほう。
河津落としへ。


ギロチンドロップ一発にしても
以前と比べるとスピードと角度が違う。





だが一方的にはならない。
石川もすぐスピアで反撃!

ショートレンジのラリアットのようだが
ラリアットという名称ではないらしい。
名前をメモり忘れたので後日聞くが。


コーナーにセットして
得意の串刺しスプラッシュ!



だがリバーススプラッシュは膝を立てられた!

さすがに簡単には行かせてくれないか。



おそらくダイビングニードロップ狙いだったのだろうが
追いついた石川。
なんと雪崩式バックドロップに!



しかし石川が動く前に先に起きてきた岩井。
うそだろ!

デッドリードライブで投げるが

ここで両者ダウン。
映画の中の死者のような石川。


膝をついてもう一度殴り合う二人。

ブロックバスターホールドを決めるが
カウント2!



それならば石川はリストクラッチのバックドロップ!
これだけは要警戒しなければいけなかったが!



これも決まらずに焦る石川。
その隙をついた岩井が後方回転エビ固めに持っていくがこれもカウント2!
お互い得意の決めパターンを一つずつクリアしたわけだが。