1月中は水色革命の公演にほぼ全振りしていたので私の今季のアクトレスガールズ観戦は少し遅ればせながら今回からです。




てか、介護になってからしばらく新木場の観戦はお休みしてたのでだいぶ経っちゃったなあと思ってましたが、じゃあいつ以来の新木場かと思ったらすぐに思い出せなかったので調べてみたらなんと昨年の7月以来半年ぶり!
まだ永井ら昨年の新人たちがまだ誰もデビューしてなかった頃か。
そりゃなかなか思い出せなかったのも無理ないわ。





















今回はフルメンバーの時と比べると半分くらいの人数だから少し寂しくも感じたが
そう思うと普段とんでもない人数がいるわけだし、なんかこれだけみんな頑張ってるんだから報われてほしいな~と思ってしまう。

なる vs 天翔ゆい

ということで第一試合はアクトレスファイブ同門対決。
これは小型のなると大型の天翔の動き方が噛み合えば面白くなると思ってたが
実際見てみると予想とは多少異なった。








天翔ゆいは大型だし華もある。
問題はその見せ方と使い方だ。



小さいなるを運んで腹をベチンと叩き
体格で圧倒する攻撃を畳み掛け、序盤はなるが全く反撃できず。
そこまでは良かったのだが。





なるが反撃を始めると途端に動きが鈍くなってしまう。
攻めは強いが守りに入るとまだ脆さがある。
大きいがゆえにそれが普通の人より目立ってしまう。





なるにしても本来は攻め中心かつ動き回るタイプなので、この日出た絞め系の技はこのスタンディングアキレス腱固めのみ。


普通こういうとこであまり語りはしないが
プロレスの第一試合というのは興行の顔でもあるため、きちんとした基礎を見せる義務がある。
わかりやすく言えばメインで使うような大技を第一試合からバンバン使ってはその後の試合に影響しかねるため、特に新人が担当することが多い第一試合においては昔はドロップキックやボディスラムのような基本技だけしか使うことを許されず、特に全日本女子プロレスの時代はアマレスのような押さえ込みで決着することがほとんどだった。
今は時代が変わったからあまり昔みたいに厳しく言われることも少なくなったが、私のような古株が見る限りはあまり第一試合から大技ばかりというのは好ましくないし
事実この試合は二人が何も意識せずに技を繰り出してるので、一つ一つの技はいいが試合の組み立てがバラバラになってしまっている。
アクトレスガールズだからといって、それをおろそかにしていいわけではない。







流れとしてこうなって動いてしまってるから仕方ないとはいえ、天翔は本来フィニッシュ用の天鵞絨ドライバーをいきなり使ってしまっている。
前にも指摘したはずだが、せっかくのフィニッシュ技もその前に痛め技や絞め技で相手を弱らせてからでないと、説得力や効果はない。
今の二人のキャリアではそこんとこが理解しきれなくても無理はないが、経験を積んでくれば いかに中継ぎの技の重要さが分かってくるはず。





そこにアックスボンバーがまず一発目。





続いてアックスボンバー二発め。
だが本来、これも一発で決めなければ意味がない。








その場飛びのドロップキックで突き放したなるは
その後ミサイルキックへ。








その後なるはバウンサークラッシュハイハイホールド(横回転十字固め)で3カウントを奪ったが
ポテンシャルの高い二人の対決にしては技の組み立てが雑すぎてすごく勿体なく感じた。
これがその場の試合順や状況が変わっていたらもう少し違うものになっていただろうが。


ただその後天翔ゆいがアックスボンバーのさらなる向上のために
元全日本プロレスの大森隆男選手のとこに出向き、アックスボンバーの師事を受けてきたというのだからその心意気はいいと思う。
プロレスって何十年やってようが見てようが、これって決まった形の答えが見つからないのだから、それは各々で考え、各々で磨き、何かが違ってたら周りが教え合い、切磋琢磨してくことが全体のためにもなるのだ。