メインイベント
入江彩乃&福永莉子-vs-夏葵&才原茉莉乃









Step43のメインは夏葵&才原vs入江&福永

編成的にはややあり得ない組み合わせだった。
とにかく入江と福永はついこないだまでは同じビーリベの仲間だったが、福永はビーリベから離脱して属性が変わり、現在はベビーであるため、こんなに早くヒールの入江とまた組むことになるのは普通あり得ない話である。

なので入江は何も言わずに勝手にコーナーに下がってしまい、やや怪しい雰囲気になったが。

入江とのことはひとまずとして、とりあえず先発は夏葵と福永。
蹴りを共に繰り出すタイプなので互いに牽制し合い、最後には蹴りが交錯する。









互角の攻防を見せた二人はひとまず交代。
一方こちらは入江と才原の対決。
これは見た目にも明らかに善と悪が一目瞭然なのでわかりやすいが、入江は挑発されても相手にしない。





だが才原の背後から福永の奇襲が。
ビーリベではなくなったが一応チームとしては機能してるということか。
これに対して才原はフルネルソンからドラゴンスリーパーへ。




今度は才原の救出に夏葵も飛び込んでくる。

今のところ夏葵も今後の目標に関しては特に何も明言はしてないが、好調はキープしている。









躍動する夏葵だが、負けじと入江もランニングネックブリーカーで対抗。



逆エビに蹴りと
入江の攻めの厳しさは相変わらず。





夏葵を攻めていた入江だったが、才原がカットに来た際に飛ばされたタイミングで福永が強制的にタッチ。

タッチした福永は元スターダムのクリス・ウルフが得意にしていた三日月蹴りを背中に叩き込む。



しかし夏葵がピンチになったところで才原もノータッチで飛び込み、払い腰!



夏葵を救出した才原はそのまま夏葵と連係して背面投げで飛ばす。



しかしフットスタンプをかわした福永がドロップキックからかかと落としで。




福永のハイキックに対して
夏葵はジャンピングニー!

いつの間にか無関心を貫いていくと思われていた入江が
「莉子、戻ってこい!」
と声を上げている。

タッチした才原はさっきよりも払い腰を連発してくが、スリーパーに切り返した福永。

それを見て夏葵をカットに行った入江。
どうやらこの試合は福永に任せたようだ。








逆十字に決める福永だが、それを手繰り寄せると才原は強引に持ち上げる。
古くはボブ・バックランドがこうした見せ場を得意にしていたことはあったが。


抱えた福永を叩きつける才原。

一年くらい前の蒲田だったか、私はリング撤収の時に才原が一人で鉄柱を運んでいたのを見たことがあるので、あの体格の小ささのわりには意外なほどパワーがあるのは知っていた。

しかし叩きつけられながらすぐに起きてきた福永が真正面からキックを叩きこむ。

入江と夏葵がサポートに回ったので、実質才原と福永の間で決戦へ。
福永のハイキックで才原がグラついたが。





入江と夏葵がサポートに回ったので、実質才原と福永の間で決戦へ。
福永のハイキックで才原がグラついたが。


ビーリベが一時的に共闘して才原を狙うも、カサドーラを読んでいた才原は丸め込ませず叩き落とした。







才原は東京コミコンの時に葉隠で見せた忍者投げまで使ってみせたが、これも決め手にならない。











才原はテールクラッチを決めるが、これもカウント2止まり。

その間夏葵と入江が共に乱入するも相打ちで全員がダウン。







福永がハイキックを決めるも
才原が直後に強烈な張り手!







グラついた福永に才原がストレッチボムで叩きつけカウント3!

正式名称はS・SMASH!



勝った才原茉莉乃は歓喜の声を上げた。

メインイベントの経験はあるが、メインで自分が直接勝利したのは初めてだと言う。

ちょうど第一試合でもゆふぁが直接の初勝利を飾ってるので似たような感想にはなるが、こうした勝利の瞬間はまた格別なものがあり、本人の記憶にはずっと残っていくのだろう。








しかし才原が最後の締めの挨拶をしようとした時に、先ほど第二試合で荒れていたMARUがまた不穏な動きを見せ、シャッターを叩き殺伐な雰囲気にすると無言で立ち去り、それを惡斗や岩井ら数人が追っていったので、リング上に残ったのはリングアナの阿川を別にするとわずかに8人だけ。
近年では珍しい小人数のエンディングとなった。

しかしアクトレスガールズの歴史で思い返せば、初期の頃は試合に出れたのがわずかに4人だけという頃もあった。
それを思えばまだ悲観するほどそこまでどん底だとは思ってないし
何よりも絆を大事にするMARUや惡斗がこのまま黙ってるとも思えない。
ああした行動も何か意味があってのことだし、それまではto be continued.

変に騒がず信じて見守るのが今は最良かなということで。




いろいろ思うことはあったけど、誰か一人でも頑張ってる人がいる限りアクトレスガールズはアクトレスガールズだし
こうした頑張る思いが伝わればこちらもまだまだ頑張れる。
そういう思いが自分の中に感じた一日でした。



そして個人的にですが、日を跨いだ25日が私の51歳の誕生日です。
今日は朝から仕事でこっちに来てて、これから自転車こいで帰るので、走ってるうちに誕生日を迎えそうですが、50歳はいろいろしんどいことがたくさんあったので最後は笑顔で終われそうです。
ありがとうございました。