第五試合

青野未来-vs-かなみっく


第五試合は青野未来とかなみっくという珍しい組み合わせ。
シングル対決も初だと言う。

青野がずっと王者でメインを張っていたから中盤戦の登場も珍しいが。
シングル戦なのでだいたいやるべきことは変わらないが、コスチュームが今までにない白系が中心になっている。



最近かなみっくがなるにシングルで勝ったという話は聞いていたが、ほんの少し前ならかなみっくが後楽園でシングルやるほど番付を上げてるとは予想もしなかった。
実際にここ最近でかなみっくは急激に強くなったなという印象がある。




ただしかし青野未来に至っては他の人とやや違う特別というか、ちょっと普通の人のセオリーに当てはまらない特殊なレスラーなので、茉莉や澄川クラスの達人でも苦戦する大きな壁だけに、正直正攻法だけでは勝てないと思う。

実際序盤からすぐ逆エビ固めをチョイスしたのはスタミナを削る目的もある。
ただ強いだけでなく堅実な強さがあるので、勢い任せだけでは攻略は難しい。

ヘッドロックからロープに振られても離さないテキサスブルドーザーはどちらかと言えば昭和のプロレステクニックなので女子プロレスではあまり見ることがない。

反撃を試みるかなみっくがドロップキックを放っても、すぐに同じ技で反撃が返ってくる。


ここらへんの一連の流れはいつもの青野未来の得意とするところ。
これはタイトル戦とか関係なく無意識に体にそういう流れが染み付いてるということ。

青野もどちらかと言えば攻め中心で試合を進めるから、そのリズムを崩さないとかなみっくはどんどん苦しくなる。



だがかなみっくは蹴り足を掴んでいくと、なんとドラゴンスクリューに。

こうした技が使えたのも驚きだが、全く予想外の返しだから青野も完全に出鼻をくじかれた。


青野の痛めた足にローリングセントーンを落としながらレッグロックを決める。

ただのレッグロックだが、組み立ては悪くない。


足を痛めながらも反撃の糸口を伺ってた青野はラリアットからダブルアーム、ミサイルキックと畳み込む。




そして青野はバックドロップ気味にジャーマンで投げたが。



青野のバックを取ったかなみっくは無理なくジャーマンで投げている。
これはホールド式ではなく投げっぱなしだが、写真でもわかるとおり形に一切のブレがない。




さらにはダイビングローリングセントーンを決めたがカウント2!
何度も言うようだがちょっと前のかなみっくだったら、こんな展開は想像すらしてなかった。




続いてジャーマンを狙おうとしたが、こらえられたかなみっくはなんとコーナーに走り出して不知火(しらぬい)に。

こんな技できたのか!!!




不知火から一気にmic mic knifeまで繋げたがカウント2.9!
しかし予想外の技を立て続けに放ったことで流れを完全に引き寄せた。



そして今度はホールドする正調なジャーマンスープレックス。
100点満点と言ってもいいだろう。

旧体制までは青野もこのようなジャーマンを使ってたが、現在の体制になってからはこうしたホールドするジャーマンはLSD戦で朝陽がやるまで見てなかった。
しかしまさかかなみっくがここまで完璧なジャーマンを体得していたとは。





しかしその見事なジャーマンの直後に青野の反撃のラリアット!!!

あんなにバチっとした音が響いたラリアット食らったらタダじゃすまない。
手を抜いてたらあんなに激しい当たりにはならない!

交通事故や!






さらにこれも説得力バッチリのバズソーキックが入るが、かなみっくこれもなんとか返す。

さすがにキックアウトする力も弱くなってきたが、よく頑張る。





そして最後は問答無用のラリアットでかなみっくを撃破した青野未来。

確かに風香の言う通り、このカードを後楽園に持ってきたのは多少博打だったろうが、かなみっくが想像の3倍以上もすごくて、またそれを引き出した上で文句無しの説得力あるフィニッシュを叩き出した青野もまたさすが。

これを見た時に思ったのはもしメインで澄川がベルト取ったらかなみっくに第一挑戦権を与えても全然いいんじゃないかと思った。

https://twitter.com/miku_aono/status/1771809393778012313?t=Pd4OmVvxCh1_ZXuojcI1sg&s=19

 

https://twitter.com/kanamitu_kumi/status/1771964783987953743?t=E71sD37QuJ7BYUNOatZzHQ&s=19