MARU vs キラ☆アン

第二試合はMARUとキラ☆アンのシングルマッチ。
これは両者の希望により実現したカードである。

MARUのいたJd'で練習生だったキラ☆アン。
なので当時から先輩後輩ではあったが試合でやりあった機会はあったのかどうか?



ただキラ☆アンに限らずとも先輩とやり合えば何か自分の悪いとこに気づいたり見つけたりすることはあるかもしれない。かつての長与千種とデビル雅美もそんな関係だった。

とかなんとか考えてるうちにゴング前から仕掛けてきたキラ☆アン。
まだMARUはガウンも脱いでいない。





出鼻をくじかれた形のMARUだが、すぐに顔面をかきむしって形勢逆転。
MARUは蛇道衆になることで本来押さえつけていた元来の野生の闘争本能を呼び戻してるようにも思える。

昔のMARUはこんな感じか、もっとやんちゃでギラギラした目をしていた。



蛇道衆がどうというより、ヒールファイトそのものが元来のMARUのスタイルなのでこっちの方が素で自然体とも言える。

なのでアレンの介入も必要かとアレン当人も思っていたようだが、戦力に使うとかよりも楽しませることの方が目的だろう。




だが殴りかかるMARUに対し、下から三角絞めで切り返してきたキラ☆アン。

MARUのベースがヒールファイトならばキラ☆アンのベースは格闘スタイル。
技術とか見てくれよりもより熱い気持ちでぶつかり合えば。
そんな思いがあるから相手にMARUを指名したのかもしれない。








キラ☆アンはMARUに比べればおとなしい性格をしている。だから試合でガッと気持ちを出すことがもしかしたら苦手だったのかもしれない。
だとしたら今のキラ☆アンの持ち味を引き出すのはMARU以外に適任はいない。
足を取って強引にストレッチマフラーに行こうとしたが逃げられた。









ブレーンバスターに行こうとしたが踏ん張って切り返したMARU。
MARUにしてもキラ☆アンのような大きい相手に対しては昔からコンプレックスを持っていた。特に桜花由美あたりに対しては。

なのでキラ☆アンどうこうよりもまず自分の悔しさに抗う。そんなのが表情に現れてるが。



ここでもMARUは噛みつきとアレンの介入を巧みに使っている。
こうしたヒールの本能は水嶋さくらのような今の選手たちには理解し難いかもしれないが、そうしたやり方も自分のやり方と思う人もいるのだ。
相手にしたらもちろん面倒なのだが。






しかしキラ☆アンはコーナーに登ったMARUを捕らえると高角度のパワーボムに!

おそらくこの技は破壊力がありすぎて受けれる相手が限られるだろう。
MARU相手だから思い切りやれたのかもしれないが。







ここでクロスフェイスを決めにきたキラ☆アンをアレンがカット。
レフェリーは後藤たちに気を取られ見ていない。

ここでMARUはMARUスピンクラッシュに。

この技も回転が特殊なためにMARUによれば受けれる相手が限られるという。



MARUは膝十字固めへ。これはMARUにしては比較的珍しい技だが。

しかしキラ☆アンのハイキックが思い切りヒット!
後で聞いたら首筋に思い切り入ったらしい。


さらにダウンしたMARUにかかと落としで追い打ち。

MARUの相手に大型でこれだけ蹴り使う人はあまりいなかったからかなり効いているとは思う。



しかしMARUは追って行って張り手を放つと、フットスタンプを連続で放つ。これもかなり効いたとキラ☆アン本人の証言があった。

二発目は正直私もこれで決まったかなと思ったくらいだが。











最後はストレッチマフラーでMARUの勝ち。内容としては完勝である。

最後話していたことは今はまだ内緒というが、おそらく今後のためを思ってのことだと思う。
この試合で自分の奥底にあった気持ちが思い切り出せたのなら良かったのだけどね。