高橋奈苗、Sareee vs 下田美馬、つくし


安藤さんが全女の出身であり現在もスターダムを始め女子プロレスのお仕事に多くゆかりがあるためやはり女子プロレスは外せない。
なんでも安藤さんのリングアナデビュー日が2000年5月11日でその時のメインに出たのが下田美馬だったらしい。

当初の予定では下田と世IV虎だったのだが、世IV虎が出れなくなってしまったので代わりに入ったのはアイスリボンのつくし。
しかし世IV虎には悪いがつくしが入ったことで両チームともベテランと軽量の若手のコンビということでハンディは無くなった。

最近奈苗がスターダム以外の選手と当たることがめっきり少なくなり、加えて大先輩相手ならなおさらだが、私が見た感じでは下田も奈苗と当たることで若干緊張しているような様子はあった。



ところがゴングが鳴れば緊張はどこへやら、奈苗を前にしてラスカチョ魂が点火したのか下田美馬のものすごい暴れっぷりにやられ、奈苗が若手時代に引き戻されたかのよう。
スターダム的に分かりやすく言えば現在の宝城カイリと木村響子の関係みたいなもんである。


下田のラッシュをなんとかしのいでも今度はつくしが奈苗に猛然と襲いかかる。

奈苗に憧れてプロレス入りしたつくしだが、つくしのデビュー時には奈苗がスターダム旗揚げのために当時参戦していたアイスリボンから離れる時期だったので接点としては短く、一度つくしの希望で彼女の地元でのシングルマッチがあったが、おそらくそれ以来の対戦か。

もともと激しい気性で来るうえにスターダムでもあそこまで小さい選手はなかなかいないため、やや奈苗のリズムが狂わされたか?


しかし奈苗のフォローにSareeeが積極的に行き、こちらも出番を得るとものすごい勢いで飛び出して行く。
Sareeeのいるディアナでは他団体との交流がそんなに無いため奈苗と組んだこともない、つくしとも滅多に当たらないためハリキってしまうのも無理ないだろう。

だが四人ともそれぞれ活躍するフィールドが違うのにみんなかなり熱いため、まるで全女の試合をやっているのと同じ。
奈苗も下田も、そしてレフェリー笹崎勝己も同じく全女の出身。
そして団体は違うがアイスリボンもディアナも源流は全女を基にしてるためか、つくしもSareeeもパッション溢れる闘いを展開し、特にSareeeは赤を基調としているコスチュームのため奈苗とタッグチームらしく見えるため、もしスターダムやアイスリボンで活躍していればもっと人気も知名度も高くなっていたであろう。

しかし試合は終盤奈苗の延髄蹴りがかわされSareeeに誤爆!!
そのミスは奈苗がラリアットの援護ですぐチャラにしたものの、直後に仕掛けたSareeeの丸め込みを下田に逆に切り返されて逆転負けしてしまったのだ。
喜ぶ下田組とお互いに謝る奈苗組。勝敗の明暗がクッキリ!!


しかし女子はこれ1試合だけだが、多くのインディーのスター選手がいても負けないほど強烈なインパクトだった。


大谷晋二郎、唯我 vs GENTARO、佐々木貴

メインに出場する唯我の希望で相手はGENTAROと佐々木貴のアカレンジャーズ!!
普通に考えればいかに地力の強い唯我でもGENTARO一人ですらかなりの強敵なのに貴もいるのなら相当ハードな試合になる。


それもあって唯我のパートナーには大谷晋二郎という強力な味方がついたのだが、早くも場外戦を皮切りに派手に乱闘が始まる。

特にGENTAROは相手が女だからといって手を抜いたりするのを人一倍嫌うような性格だから唯我にかかる攻めは相当厳しい。
案の定パートナーにもやっちまえと言うくらいだから攻めの厳しさは語るまでもないが。



しかし一発返した唯我が大谷と代わると待ってましたとばかりに元祖顔面ウォッシュ!!
だが二度めは蹴り足を取ったGENTAROがシャープシューターに切り返す。負けていない。


だがいかんせんこの戦力差はいかんともし難く、徐々に唯我の体力が限界に近くなるし、大谷がアシストしてもさすがに全てはカバーしきれない。

それでも腕固めやジャーマンと唯我は持てる力を限界以上に出していたのだが、反撃するGENTAROのラリアットからバックドロップの二連発で遂に力尽きてしまった。
しかしかなりの健闘だったのは間違いない。


日頃口うるさいGENTAROもこの日は素直に唯我の健闘を称えていた。
なかなか表舞台に立つことのない唯我にとってはいつ以来かというくらいの大勝負だったのか、それとも数ある試合の一つにしか過ぎないのか、それは本人にしかわからないが、これもまた立派なプロレスラーの生き様である。

そしてGENTAROはもう一人感謝すべき人がいると安藤さんをリング上に呼び込んだ。
記念すべき大会のエンディング。舞台裏で待機していた選手たちが記念のケーキを持って祝福と、さぞ嬉しいはず…なのだが。


「すいません、自分の師匠今井さん(故、今井良晴全女リングアナ)の教えでリングアナはいかなる時も中立だから、あんまり感情を顔に出すなと教えられていたので面白味なくてすいません。でもすごく嬉しいです。ありがとうございます。」



なんとリングアナにそんな極意が、しかも今井さんからそういう教えがあったとは。
しかもそれを忠実にそれを実践し続けてきた安藤さんはただ優しいだけでなくなんと心の強い方なのだろうか!!
私は安藤さんのことをまた改めて尊敬してしまった。




この日は奈苗の応援も兼ねてKちゃんパンダからめぐめぐと池田っちも駆けつけて来てくれました。
スターダムのオープニングダンスを担当するKちゃんパンダと音響を担当する安藤さんはお互いの協力があってのもの。

安藤さんは忙しい合間にもKちゃんパンダの2LPのスタジオライブにも足を運んでくれる義理堅い人であり、そのお礼にとのことで二人が応援に来た。これまたいい話なのである。

世間がどんどんデジタル化が進んで、どんどん下世話になってく今の世の中にもまだまだこういう地道に頑張ってる優しい人がいるんだなと思うとなんか嬉しいですね。

この日一日はなんかプロレスの熱くて優しい一番いいとこを見たような気がするのです。



おまけのコグマ❤