ギルマスの藪の歩き方07
第7回は ヒット=当てる、当たった、当てた、被弾した!について
サバイバルゲームですので、飛んでいるBB弾が当たればヒット...なのですが、対象者が気付いてくれなければ、ヒットは成立しません。
藪のサバゲは、インドアやバリケフィールドに比べて障害物も多く、「当たった?」なモヤっとした状況が生まれやすいのも特徴の一つです。
ここでは、被弾について、意外に皆が知らない/気にしていないことについて解説してみます。
①ブッシュ抜き
い)法規制の前、アルミ缶の底を一発で抜くようなエアガンで遊んでいた時代の名残として、ブッシュを抜くという表現をいまだに目にします。現在の1J未満のエアガンだと、藪の隙間をきれいに通さない限り、細かな葉や茎で大概のBB弾は弾かれてしまいます。藪の隙間が理論的に6mm径以上の直線で確保されていれば、弾は通るはずですよね。立体的な隙間に風で吹かれれば進行方向が変わる程度の威力のBB弾です。思った様に届かないことがほとんどです。
ろ)ハイサイクルのエアガンで大量の弾を短時間で撒けば、薮を抜くのでは?と考えているプレイヤーも多数目にします。ずっと撃っていれば、射線上の枝葉を駆逐することも可能ですが、隙間を通さないことにはなかなか抜けてきません。特にハイサイクル系のカスタム電動は一発毎の威力を犠牲にしていることが多く、また機構上、ガスガンなどに比べ同じ銃口初速でも実際の貫通力(対障害物)が低くなることも負の拍車をかけます。
②腰の後ろにつけたダンプポーチを撃った・撃たれた。
い)着弾音で気付くケースもありますが、意外に被弾に気付けないものです。
ギルマスの友人たち(超クリーン&ベテランな奴ら)でも、気が付かないことがあります。悪意はないのにです。
ろ)チェストリグ等の分厚い装備、特に柔らかい箇所(クッションが表に出ている部分など)も同様です。
は)秋になると首の保護に網状のスカーフを巻くことがあります。フリースジャケットのモコモコも被弾の威力を殺します。このように被弾がわかりにくい装備があると知ってください。
③ギリースーツについて
い)いろいろなタイプのギリースーツがありますが、共通しているのは体の表面に布や毛糸、プラ製の草葉がくっついていることでしょう。製品やその中に着用している服装で意識して拾える被弾にかなり差があるのをご存知でしょうか。着用者が意識を研ぎ澄ましても、毛糸の先をかすった被弾を拾うのは不可能です。
ろ)ギリーの着用者へのお願い
・可能な限り被弾を拾いやすい装備にする。
・被弾のエネルギーを吸収してしまう過剰な装飾は避ける。
・被弾を拾いにくい装備を身につけている前提で、真摯に。
は)ギリー着用者を撃つプレイヤーへのお願い
・ギリーの中にいる着用者の骨格を撃ち抜く。
・面として見えているギリー素材であっても、骨から離れていたら(極端だが、腕の横のヒラヒラに着弾とか)着用者には気付けないことがあると、やさしい気持ちで接してください。僕はギリーさん達は中ボス扱いとして脳内で処理しています。強いライバルプレイヤーが多い方が血も滾るって考えです。
④「当てる」と「当たった」は別物です。対象者が「当たった」と認識できる弾を撃つって姿勢。
い)銃口から近い方がBB弾の打撃力(=痛い・当たった感)は強いです。無闇なオーバーキルは不要ですが、近くで撃つこと・撃たれることを恐れないでください。
ろ)わざわざ威力の弱いエアガンを選ばない。それを選ぶなら、近づいたり、相手が判り易い射撃で倒す創意工夫を。一方的な「当てたのに」を相手に押し付けない。
は)40m先で自分の打ったBB弾がどの程度の打撃力を残しているのか?を知っていますか?
に)対象に垂直に当たるBB弾と、かするように斜めに当たるBB弾では打撃力が半分以下になります。自分が使用するエアガンの必殺の距離・状況を把握する。非常に重要です。
⑤「今日の夕日は美しく心に響くか?」
自己申告を是とするサバイバルゲームなので、ズルをしようと思えばいくらでもできてしまいます。しかし、そんな姿勢で1日を過ごした後、あなたの心は喜びに満たされていますか?
い)意図せず・意図しての被弾無視(ゾンビ行為)は皆経験している。一度もないよって方は聖人?
大事なことは、変えられない過去から学び、今後 真摯に挑むってこと。
ろ)気に食わないやつでも、今日を一緒に遊んでくれる稀有な存在。仲間がいないとサバゲは成立しませんものね。
は)SEALsではドングリや雨粒と1発の被弾がわからない時は「そのまま動かず10秒待つ」というマナーがあります。実際の射撃なら、その10秒の間に再度撃てばよく、雨粒なら安心して無視して良いとの考えです。僕や仲間たちはSEALsに限らず、できる範囲でこれを取り入れています。=ズルをすると心が痛むので。
に)あるフィールドでは「相手が被弾を認識するまで撃て!」と指導していますが、走行中や匍匐中は無敵と勘違いしている悲しいプレイヤーが増殖してしまいました。無用な責任感に背中を押されてしまった群集心理です。これは違うと思います。お互いに敬意を持って、今日を遊んでくれる稀有な仲間と考えれば、意識したゾンビ行為は無くなっていくと思います。また、フィールドによっても被弾の定義がかなり異なっているのも事実ですが。
超重要:今日の夕日はきれいか?
勝っても、負けても、自分自身が真摯に1日を楽しむことができた時、帰路の夕日がとても満足げに微笑みかけてくれます。僕はこれをサバゲに挑む姿勢の評価基準に使っています。
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