第9回は、バリケ慣れしたサバゲ野郎どもが、藪でつまずき易い「思い違い」について書いていきたいと思う。
①敵の撃破じゃなくて、勝利条件は「旗取り」
バリケやインドアフィールドで運営側(フィールドマスター)が「正々堂々撃ち合って!」と発言する場面を近年数多く目にしますが、「こいつ何言ってんだ?」と感じています。殲滅戦であればわからない話ではありませんが、ゲームの勝利条件が旗の奪取であるなら、敵プレイヤーの無力化は手段でしかないのです。正面での撃ち合いは50%の確率で負ける可能性があるのに、わざわざそれを選択しなくてもよいではないですか?
藪フィールドはバリケフィールド以上にアンブッシュが有効です。不用意に発砲すれば、自らの存在を気付かせ、意図していない方向から第3の敵プレイヤーに討ち取られてしまうということが頻発します。
仲間達とラインを上げ、敵プレイヤーを討ち取っていく躍動感・満足感は素敵な経験です。しかしながら、自軍の旗をとられてしまってはゲームとしては「負け」です。正面から潰し合う戦術の有効性を否定はしません。しかし、それだけでは壁にぶち当たるのも事実です。
敵の主軸戦力を止めて、迂回した友軍が旗をとる。このケースが藪のサバゲの基本的な考え方になります。バリケフィールド以上に、敵陣(旗)への到達ルートの選択肢を多く持てる藪フィールドでは「旗を獲るためにどうするか? 仲間を信じ、自分が何をするか?」の視点が重要です。
②バリケや人工造作の環境よりも、藪でのアンブッシュは一方的な強ポジを作りやすい。
説明するまでもありませんが、藪は自然の草木・地形が複雑な迷路/迷宮を形作っています。1J未満のエアガンで一方的な優位を獲得できる地形も存在します。守りやすく、見つかりにくく、逃げやすい地形・環境も存在します。
それをうまく使えるか?はあなた次第ですが。
③バリケは2次元、藪は3次元?!
バリケフールドにも高低差や1〜2階建てのものはありますが、藪は上下左右前後のレイヤーが非常に細かく、単位としても雑多に存在します。視線・射線・障害物が複雑に存在し、アンブッシュしやすい=待つ方が有利。がバリケよりも自由に作りやすいのです。
④孫子の兵法「ちゃんとした砦で守るなら、3倍の兵力を受け止められる」
この考えを実現するためには「守りやすい砦」、「比べられる兵力」を整理しなければなりませんがここでは単純化してイメージしましょう。この法則は、適切にアンブッシしていれば、自分たち以上の人数の敵を受け止められる。と言い換えられます。実際に僕もアンブッシュの実用性を実感しています。
砦の設置箇所についても、バリケフィールドにも強ポジはありますが、藪の方が自由にその強ポジを設定しやすいと考えて間違い無いです。
※「ちゃんとした砦」の条件をUPさせるには、前述の「アンブッシュを成功させるには?」の項を参照ください。
⑤藪の巧者は性格悪い?
性格が悪いと映る藪の巧者達、実は皆「臆病/慎重=素直に騙されない」。です。
藪の巧者達は「藪のサバゲは騙し合い」と考えているから、巧者なのです。
⑥生き残ってこそ勝利に貢献できる!
ここまでの説明を読めば、理解できるかと思います。
藪では蛮勇よりも慎重な姿勢が勝利に結びつきやすいです。
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