最近見た映画から おすすめを2本ご紹介しましょう。


①「マンハント」・・・福山雅治とチャン・ハンユーのW主演による日中合作映画。大阪がロケ地となる国際映画は「ブラック・レイン」以来の30年ぶりとか。今回はアベノハルカス展望室(58F)・大阪上本町駅・中之島堂島川などが重要なシーンとして登場。ジョン・ウー監督のアクションシーンは大迫力とともに、はかなくも美しく、スローモーションが効果的に挿入されている。



この作品は42年前の高倉健・主演の「君よ憤怒の河を渉れ」のリメイク作品。高倉健の役は今回はチャン・ハンユーが、そして福山の役は、かつては原田芳雄が演じている。福山さん 本格的なアクション映画は初めてなのに かっこいい。そして部下役の桜庭みなみちゃんの中国語の堪能さにも驚いた。



②「羊の木」・・・富山県のさびれた港町に、6人の男女がバラバラに移住してきた。彼らは全員刑務所を出所したばかりで、元殺人犯たち。実はこれ、受刑者を仮釈放させ 過疎化の進む町で受け入れるという 国の極秘プロジェクトだった。



彼らの受け入れを命じられたのは、まじめで善良な市役職員の錦戸亮。移住した元受刑者には北村一輝、松田龍平、優香、市川実日子など個性派が勢ぞろい。特に松田龍平の演技は不気味さ満載。人間の持つ滑稽さ、恐ろしさ、優しさ、怖さが にじみ出る秀作である。