関とヌワカロールのコンビが冴えて快勝(PFU戦) | 福永英樹ブログ

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 東レアローズのVリーグ2023/24レギュラーラウンド第12戦はPFUとの対戦でしたが、関とヌワカロールとのコンビが冴えてストレート勝ちしました。


3‐0(25‐19、25‐22、30‐28)

 

■東レ・先発オーダー

ヌワカロール 戸部 西川

深澤  大崎  関

L中島


■東レ・セットごとの出場選手

戸部■■■

関 ■■■

真鍋□□□

大崎■■■

西川■■■

深澤■■■

ヌワカ  ■■■

古川□ーー

谷島ー□□


■東レ・主な個人得点数

ヌワカロール39、大崎9(決定率78%)、西川8、深澤6、戸部4


■戦評・感想

 タナパンが怪我のため戸部がミドルで始まった第1セットは、序盤からヌワカロールと志摩の打ち合いが続き、中盤まで一進一退の攻防となります。しかし真鍋の巧みなリリーフサーブから東レが抜け出し、そのままヌワカロールを中心に攻撃のリズムが乗ってこのセットを先取します。ただ深澤の得点が0でした。第2セットはバルデスの豪快なバックアタックと綿引のブロックに苦戦して先行を許し、また東レの両レフトがレセプションを気にしてなかなか得点できません。しかし関がサーブで相手を崩して中盤すぐに逆転します。さらに関とヌワカロールのコンビが昨年と比べて抜群に良くなっており、苦しい場面でも必ず得点できるようになりました。最後は西川がスパイクで頑張ってこのセットも連取しました。第3セットは大崎のブロックと速攻で序盤抜け出しますが、ショートサーブで崩され12点で逆転されます。大崎の速攻やヌワカロールのブロックなどで20点で一旦追い付きますが、ブロック&ディグで徹底マークされヌワカロールが決まらなくなります。それでも長いジュースからヌワカロールがスパイクで連続得点し、年始初戦をストレートで快勝しました!


 気の毒なことに相手は能登大地震のせいで2日間練習がストップしたそうですから、その分は割り引いて見なければなりませんが、それでも年末年始の猛練習ぶりがうかがえるような東レの選手たちの動きでした。西川もレセプションを何とか踏ん張り、大崎も通算アタック決定率が50%を越えて首位に肉薄する活躍ぶりでした。あとは深澤が攻守とももう少し安定することでしょうか。やはり上位に勝つためには、ヌワカロールへの依存度が高すぎるからです。

 さて関のライトへのトスが、ヌワカロールとコンビを合わせたことにより格段に上達しました。もちろん日本代表でもスピード優先の林とはピタッと合っていたのですが、高さとパワーが持ち味の和田とは必ずしもそうでもありませんでした。五輪予選トルコ戦の第3セットのセットポイントからバックアタックを打った和田が痛恨のアタックライン踏みこしをしてしまったのも、関のトスがやや短すぎたからに私は見えました。従って今回Vリーグを通してオポジットの高さを生かせるバックトスが改善上達したことは、眞鍋JAPANにとっても非常に大きいということになります。彼女の技術に対する執念には本当に頭が下がります。