東レアローズ女子のVリーグ・レギュラーラウンド第7戦はデンソーとの対戦でしたが、フルセットに持ち込まれる苦戦の末の勝利となりました。
3‐2(25‐18、25‐20、20‐25、24‐26、15‐6)
■東レ・先発オーダー
西川 大崎 石川
クラン 小川 関
L水杉・中島
■東レ・セットごとの出場選手
中田―□□―□
小川■■■■■
黒後□□―□―
関 ■■■■■
クラン ■■■■■
石川■■■■■
野呂――□――
大崎■■■■■
西川■■■■■
深澤□――――
■東レ・主な個人得点数
クラン25、石川21、西川20、小川11、大崎8、関5(エース3)
■戦評・感想
第1セットスタートから西川のスパイク得点、大崎のブロック、石川のスパイク、関のサービスエースなど、東レはクランに依存しないバランスの良い攻撃でデンソーをまったく寄せ付けませんでした。第2セットは相手セッター松井のトス回しが冴えて序盤食い下がられますが、クランにエンジンがかかってきたことに加え、西川や小川らの攻撃が次々と決まり逃げ切りました。第3セットはクランがまた失速して一進一退の攻防が続きましたが、終盤相手がミドル横田姉のブロックと速攻が決まったのに対し、東レは石川がチャレンジによる痛恨のサーブミスをおかしてしまいセットを取り返されます。第4セットはクランとネリマンの打ち合いが続き途中まで先行したのですが、マッチポイントを取りながら中元のサーブで連続ブレークされ、最後は横田のブロックで逆転されてしまいます。第5セットは疲労がたまった石川と関にミスが出ましたが、3・4セットに活躍したネリマンと中元も息切れしてスパイクミスが頻出し、最後は総合力で東レが勝ちきりました。
さて勝ちはしたものの、石川と関が依然としてコンディションが万全でないことが露呈しましたし、クランも残念ながら昨年までの決定力はもうありません。また水杉のレセプションがこの試合不安定だったことも気にかかります。良かった点としては、西川が石川の分まで頑張ってスパイクを決めてくれたことと、今日はチーム全体としてブロックがよく機能していたことです。西川はまだ黒後に後衛でカバーしてもらいながらですが、着実に進歩しています。しかしながら土日の初戦からフルセットの苦戦になったことは大きな問題です。特に第4セットは24対21に持ち込みながら逆転されましたので。