au携帯回線障害でわかる過剰なIT依存の危うさ | 福永英樹ブログ

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 先週末から今週初めまでに起こった長いau携帯電話の回線障害を見ると、インターネットを含めた過剰なIT依存の危うさに改めて気づかされます。ごく部分的なミスや手違いが、全国の市民生活を脅かし、医療や物流までに支障が及ぶ・・。日本ではなかなか進まないとされるキャッシュレスだって、もし同じように機能しなくなれば、産業も生活も一気に破綻しそうです。つまりIT利用とはリスクマネージメントが出来ているようで、まったく隙だらけなのです。特にインターネットは犯罪や不正の温床とも言われており、性善説では到底運用していけない正に闇の世界です。


 ただ今さら引き返せないことも事実であり、個人的には医療・安全・衛生・資源・食糧・災害・環境に関するものについては、従来のアナログ運用を並行して備えておく必要性を強く感じます。例えば先ほど挙げた金銭のやり取りですが、私は貨幣(紙幣とコイン)という物の有り難さに我々はもっと注目すべきだと思います。もし大地震が起きてITが機能しなくなれば、生きていくために必要な金銭を証明できる物は、リアル貨幣しかないのですから。


 結論を申し上げれば便利なIT技術の進歩は、人間の体や生きていくための安全・衛生・環境・資源を守るだけのもので充分なような気がしています。それ以外は人類を堕落させ、滅びへの道へ突き進む最大の要因でしかないのです。