世間を騒がしている、山本太郎参議院議員が天皇陛下に手紙を手渡しした件について、少し感想を述べたいと思います。
【天皇陛下の立場を思いやれない不躾な行動】
天皇陛下が東日本大震災(原発)の被害に遭った国民に対して、心を痛めておられることについては、国民の誰もが知っていることです。でもこれに対処する政治的方針について、陛下が御自身の考えや意見を発信することは、言いたくても出来ない立場なのです。きっと陛下も、内心色々な想いはあることでしょう。
それを察すれば、あんな不躾な行動はとれないはずですね。子供じみているとしか言いようがありません。政治的利用ではないと山本議員はコメントしていますが、もしそうでないとすれば、国会議員として求められる最低限の基本的知識(憲法や歴史)について、あまりにも勉強不足ということでしょうか? 自分のピンポイントの想いだけに固執して、人の立場を想像することが出来ない人間に、果たして国民のための政治を託せるのかどうか、甚だ疑問です!
【天皇陛下の権威にすがるな!】
天皇はあくまでも象徴であり、天皇陛下には何の政治的責任もありません。山本議員も、自分が国会議員であるという自覚が少しでもあるのなら、天皇陛下の権威にすがるような浅ましい考えは捨てて、自分の実力で国を動かすという姿勢が必要です。
陛下にすがった時点で、山本議員の、
・目的のためには手段を選ばない面
・物事を長い目で見られない面
が、露呈しました。さらに、
・国民自らが主体的に責任を持ってこの国を守っていく
・次の世代(子供・孫)への責任をもつ
という態度が見られず、その代表であるべき国会議員として無責任としかいようがありません。
■天皇陛下は非常に冷静で聡明な方ですから、そのへんのことはすべてお見通しで、まだまだこの国は民主国家として未成熟であると、落胆されたことでしょう。非常に残念です.…