生機(きばた)とサンフォ! | 大園継基(おおぞのひでき)のショーミのハナシ

生機(きばた)とサンフォ!

生機(きばた)とサンフォ!

なんのこっちゃ?

って、なりますよね!

これは生地の仕上げ方です。

 

生機=生地を織り上げたそのままの状態で使う。

 

メリットは、セルヴィッチ(耳)のアタリがきれいに出る。

デメリットは、製品になった後に洗うと10%以上も縮むので、

型紙をその縮み分大きく作る必要があり、

縮率を出すためのテストをする時間と生地代が余分にかかる。

 

2,3回洗って縮みきってからでないと裾上げは危険。

 

また、ジーパンを育てる(色落ちさせる)初期段階

(穿きはじめ)の半年くらい“白い毛ば”(ケバ)

(横糸が立ち上がったもの)が次々出ては千切れることを

繰り返し、それがなくなってから色落ちが始まるので、

その時期を我慢が必要です。

 

 

サンフォ=正式にはサンフォライズド加工といい、

織り上がった生地を、ある程度縮めて

安定させる加工。

メリットは縮率が読みやすく(テストは必要ですが生機より回数は減らせる)

穿きはじめの早い時期から色落ちし始める。

 

デメリットは、生地単価が上がる。

 

これもまた、どっちが優れているかというより好みの問題で

じゃじゃ馬を手なずけるような根気が必要ですが、

その分育ってきた時の喜びも大きいのが生機!

トータル的にバランスが取れているのがサンフォ!

 

 

(生機の表面) 少し霜が降りたように白い毛ばが見えますね!

 

 

(サンフォの表面) 

ほとんどフラットでツルツル!

 

 

左=サンフォ  右=生機  

サンフォすると巾もこれくらい縮みます。

(左右の生地は同じ品番ではありません)

 

 

 

OZONOでは、製品のばらつきをなくすためと、

穿きはじめから楽しめるように、

サンフォライズド加工を使用しています。

 

 

 

 

(有)スポテッドホースクラフト 

大園 英樹

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