僕がtwitterにうつつをぬかしている間に、伊藤銀次さんのブログ「サンデー銀次」がもはや「エブリデイ銀次」になっています。毎日が日曜日状態です。そして面白い!

uncle-jamを始めることをきっかけに、これから僕たちが活動していくにあたってwebを活用しないことはあり得ないので、是非パソコンをもう一度手に取ってください、とお願いし、ブログの開設まで辿り着いたのが今年の6月。
きっと銀次さんのことなので、すぐに自分のものにするだろうと思っていたんですが、まさかこれほどのスピードで使い倒すとは、正直びっくりです。世の多くのアラ還の方々には、この年になってからパソコンやらネットなんて、と思う方も多いかも知れませんが、銀次さんの頭の柔らかさは尋常ではありません。web上でのスケジュール管理やGmailなどのツールはもちろん、オンラインストレージなども普通に使っているし、来年からはDTM(コンピュータ上での音楽制作)も本格的に始めるとのこと。プロツールスやロジックはえらく難しかった黎明期から馴染みがあるはずなので、僕が追い越されるのも時間も問題かもしれません(汗)。

考えてみると、自分の中でも遠い「レコード上の人物」だった銀次さんが、今の活動の状況や音楽の話などを直接僕たちに届けてくれるのはとてもうれしいこと。それだけでもファンにとってはかなりの朗報だと思ってます。

さて、そろそろ迫って来たクリスマスイブの銀次さん誕生会ライブ。やっとのことで大体の仕込みが出来て一安心、のはずはなく、これから演奏する曲とか内容の方に頭を切り替えなくてはなりません。
なんでもそうですが、誕生会の幹事とは言え実際にひとつのことをちゃんとやるのは想像以上に大変。スタッフの仕事というのは本当に奥が深くて、終わりがない。あらためて音楽の裏側を支える仕事をしている方々に尊敬の気持ちが湧いてきます。


前フリとして、参加してくれるアーティストの皆さんのことを、ちょっとだけ書いておこう思います。
まずは先日、竹内まりやさんの武道館でBOXの勇姿を見せてくれた杉真理さんと松尾清憲さん。uncle-jamの結成は、このお二人をなくしては考えられない、と言っても良いほどお世話になっています。実は翌日の25日はBOXのワンマンライブ。忙しい中なのでダメもとでお願いしたら、スケジュールの合間を縫って参加してくれることになりました。実はこのお二人の都合がつかなかったら、誕生日当日にお祝いをするのはあきらめようと思っていました。なので、25日のBOXのライブまでが、僕の中での今年の締めくくりのワンセットになっています。この二日間、同じ時間を過ごす方も沢山いるかもしれませんが、一緒に楽しみましょう!

ベースの戸田さん(通称よっちゃん)は僕のバンド「4generations」のメンバーでもありますが、実は僕たちの中ではかなりのキーパーソン。銀次さんと青木ともこさんのユニット「クラウディー・ベイ」のサポートや、久保田洋司さんのサポートでもベースを弾いていた人なのです。僕がよっちゃんと初めて出会ったのも、実は久保田洋司さんのライブだったというなんとも不思議な巡り合わせ。その久保田さんとの再会も、僕が曲を提供した「かもめ児童合唱団」のプロデューサーでもある藤沢宏光さんとの話から、という全く思わぬところからでした。そして藤沢さんは戸田さんが以前やっていたバンド「SPY」のマネジメントもしていた方。みんなで「三崎音楽祭」をやろう、と盛り上がっています。

長田進さんは数々のビッグアーティストの作品やライブに関わっている、日本のロックシーンを代表するギタリストの一人、そして僕のギターヒーローです。僕のソロアルバム「Believe」は長田さんのプロデュース作品なのです。そして、その縁で僕のアルバムでもベースを弾いてくれたのが、同じく日本のロックシーンを牽引してきた井上富雄さん。富雄さんは銀次さんが「ココナッツ・バンク」を再結成した時のメンバーでもあるのです。

村松邦男さんは、シュガーベイブのギタリストであり、誰もが知っている「downtown」の「あのイントロ」の本家本元。村松さんとはラジオの公開録音イベントでご一緒したことがあったのですが、実はその時にも一緒に「downtown」を演奏したのでした。シュガーベイブのギタリスト二人が揃うというのは僕にとってはエラいことであります。きっと「ホンモノだ!」と思ってしまうことは間違いありません。

今回の顔ぶれで初めてお会いするのが、銀次さんのプロデュースで世に出た名バンド、ウルフルズのドラムス、サンコンJr.さん。ちょうど同じくらいの時期にいろんなところでニアミスしているはずなのに、何故か一度もお会いしたことがなかったので、とても楽しみです。

本当にいろんな方が集まってくれてうれしいですが、これこそ銀次さんのキャリアと人柄のなせる技です。

このところの出会いや再会のめまぐるしさの中、ここ数年ずっと漠然と考えていたことが、僕の中で少しずつ実現出来そうな予感がしています。
大好きな音楽や、それを生み出し、演奏してくれるたくさんの素晴らしいミュージシャン。その楽しさやカッコ良さに救われたり、助けられてきた人間としては、そういう人たちに対する憧れの気持ちだけは、いつになってもなくなることはありません。願わくば、自分もそんなふうに思われるミュージシャンでいたいです。
大好きなミュージシャンの演奏する、大好きな音。
それが小さなライブハウスでも、大きなホールだったとしても、世で言う成功と言う数字には程遠かったとしても、僕にとっては宝物であることに変わりはないのです。

才能ある人間同士の出会い、そして経験の積み重ねでしか生まれない、リアルな音楽。今の僕にとってはそれこそが宝物なんだと思います。銀次さんがどこかのステージで「宝物は、みんなすぐに箱にしまいこんじゃうんだよ」と言っていましたが、僕たちはまだまだ箱にしまい込んでる場合じゃない。心の中に宝物を持ち続けられる限り、どんどん箱から出して行こうと思っています。

24日のイベントは、僕にとってはそんな気持ちを現実にするための第一歩。この機会が何か新しいものが生まれるきっかけになるといいなあ、と心から思っています。

Hideki Kurosawa Presents
Ginji Ito 60's Anniversary Live ”Sixty Candles”
日時 12月24日(金)
会場 渋谷gee-ge

開場18:00
開演19:00

料金¥3500(1drink別)

出演:
伊藤銀次/uncle-jam(伊藤銀次+黒沢秀樹)/Cloudy Bay(伊藤銀次+青木ともこ)/杉真理/松尾清憲/井上富雄/長田進/戸田吉則/久保田洋司/村松邦男/サンコンJr.(ウルフルズ)/他、飛び入りゲスト有り!?

予約 渋谷gee-ge
03-6416-3468 (17:00~22:00)
*当日は整理番号順での入場になります。