梟 | ☆ 占い師・画家…人間のようなもの ☆

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画家・伝説の魔術師☆ 相馬 英樹 の愉快な毎日♪

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今から20年以上前、晩秋の日暮れ時のことです。

背中にムラサキシメジを積んだ籠を背負い、色とりどりの落ち葉の絨毯が敷き詰められた道を、自転車でゆっくりと走っていました。

蒼く研ぎ澄まされた、刃物の如く冷たい空気の中、ふと気配を感じて振り向くと…

フワ~ッと、スローモーションのように、大きな白い梟が、まるで僕を優しく見守る様に並走して居ました。

そして僕が森を抜けるのを見届けると、旋回して森へと戻って行ったのです。

あの時から今に至るまで、確かに僕とその梟は、

恋人達のように肌を合わせ肩を寄せ合い、言葉を交わしながら、落ち葉の絨毯の上を歩いていたように思えてならないのです。

この点描画を描いたことによって、自分に向けて、その神秘的な体験を少しだけ再現できた様な気がします。