こんにちは、秀花です
日本でも言葉に訛りがあるように、イギリスでも訛りがあり、その訛りで出身地が大体分かります。
また、階級制度が残っているイギリスでは階級によって英語の訛り/アクセントが違ってきます。
イギリスの階級は大まかに3つに分けられています。
- Upper class 上流階級
- Middle class 中流階級
- Working class 労働者階級
アクセントによって人の階級を知ることができるのです。
義母は、中流階級者が話すアクセントのない綺麗な英語、ニュースで聞くような標準英語を話します。
ですが、時々上流階級者が話すような英語Posh English/Accent、ロイヤルファミリーのような話し方をすることもあります。
この2つが混ざった感じの話し方をするのです。
※Poshとは、豪華、高級、上流階級と言う意味。イギリスではPoshという単語がよく使われています。
She is a posh. We went a posh restaurantとかね。
義母は上流階級育ちではなく労働者階級出身だそうです。
イギリス北部Yorkで生まれ育ち、元々北部訛りがあったものの、13歳の時に義母の母親が「訛りがあっては彼女の将来のためによくない。」とのことで、義母を放課後にElocution(エロキューション) classに通わせました。
Elocution classとは、発音、文法、スタイル、トーンにおいて明確的に話すことを教えるレッスンです。
義母がクラスに通い始めたのは1950年代後半頃になると思いますが、当時のレッスン代は週3ポンドだったそうです。
3ポンドなんて今では小さい子供のお小遣い程度の金額ですが、当時の3ポンドは結構な額になると思いますよ。
義母の両親は共働きで決して裕福な家庭ではなかったそうですが、教育には熱心で義母は小学校卒業後女子校であるQueen Ann Grammer Schoolへ進学しました。
※グラマースクールは公立校で学費は無料ですが、入学するには選抜試験があります。
グラマースクールへ進学する子供達は中流階級の子が多く、労働者階級の子は少なかったようです。
中流階級の女子生徒に囲まれて勤勉に励み、Elocution classではPosh accentで話す良い先生に恵まれ、そのクラスに5年間通った義母は、テストでは高得点及び好成績を得て北部訛りを矯正しました。
義母と初めて話す人は、「義母さん、Poshなのね~。」と勘違いすることも珍しくありません。
普段は階級制度を意識して生活していませんが、アクセントでその人が属する階級を判断するイギリス人が多いのは事実です。
そんな義母は二十歳の時に、子供の頃から訛りがなく綺麗な標準英語を話す中流階級育ちである故義父とダンスホールで出会い、チャールストンをよく踊っていたそうです。
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