オレンジ | 自己解決、満足。

オレンジ


アパートの窓、
オレンジの光が差し込んで、
僕は照らされて
アパートの隅、
ホコリが気になるほど視界を
輝かせる


初めて出逢った、
あの場所のことを僕は
まだ覚えている
愛想笑いでごまかして、
気づいたら君は
ここにいなくて
僕は夕陽に慰められた


髪を結んだ、君が美しく、
綺麗な目をしていたね
あの日の僕は、声もかけられず、
僕はただ、君の事なおざりにした



帰り道、
電車のつり革をギュッと掴んで、
倒れないように
他愛のない会話で
二人の空気が景色を
淡く染める


「つい最近、彼氏ができたの」
と呟いて
空気が変わる
愛想笑いでごまかして、
気づいたら君は
隣にいなくて
僕の心は止まりそうで。


声に出せれば、
好きだと言えれば、
こんなに苦しくないのに
オレンジの空が、明かりを消す頃
僕はただ、悲しみを呑み込んでいた


笑いあうことも
手をつなぐことも
僕とじゃないこと
知っているけれど
彼と過ごす時間がだんだん
増えていって
僕の隣から消えていく
きっと入れない二人の間
僕はここで立ち尽くすのか?


分かっているのに、
分かっていたのに、
心は途切れなくて
言葉にすれば、
叶うかもしれない
想いを壊して
髪を結んだ、君が美しく、
綺麗な目をしていたね
あの日の僕は、オレンジの空に、
この愛と、君の事を、思い描いてた。