後になって 思えばこの時に
無理にでも 逃げておけば あんな目に会わなかった……


逃げようとする 私の車に駆け寄る
黒いスーツのいかにもな人が2人
「引越屋さん こっちッス!」
「ここに 車停めて下さいっ!」



行きたくないのよ…私
人違いですぅ(TДT)

「はい… わかりました」

逃亡失敗
確保されました。


家に入ると 生活感はなし
「荷物確認します」
「じゃあ 2階から 頼むッス」

無造作に 置かれたハンガーラックに
セーラー服やらチャイナドレスやら怪しい服が多数

「素敵な趣味ですねぇ…」なんて 軽いギャグを
飛ばせるムードは


ゼェ~[s:234] ロォ~[s:234]♪


押し入れに ポリタンクが数本
「ガソリン 灯油などは お運び出来ません」
「違います。ローションッス」



安西先生!\(TДT)/!
ローションって 化粧品ですか??


別の部屋では 2人ほど 女性がタバコ吸って
暇そうにしてました。

たぶん さっきの 服来て 化粧品販売してるに 違いない……

って どう見ても デリヘルの基地ぢゃんか!!

一通り 荷物を確認して通された 応接間


ヤバいよ!! これわ
これは絶対契約したらアカン!
どうやって 断るんだぁ……


と応接間に飾られた 金色のエンブレムの入った看板と日本刀を見て 決意しました。

つづく
奈良県某所~10K以内 1戸建て

急な 予定営業先の変更も あります。

「本社から 3 どうぞ?」

3とは受け持ちコースの番号 今日は私が3コース
私の呼び出しです。

「3です どうぞ」
「追加見積お願いします」

たいてい追加は急ぎの場合が多く よく決まる。

「はい 住所お願いします」
「奈良県〇〇郡〇〇町~ 〇〇様 1戸建 引越日は明後日」


ん?! 〇〇町?! 嫌な予感…しかも 明後日って…

「その見積りヤバくないですか?」
「何がですか?」
「明後日で急ぎすぎと 何より 〇〇町でしょ?
ヤ〇ザとかヤバイ系ちゃうかなぁ?」
「1戸建てですから…」
「事務所は戸建ての場合も多いですって…」
「とりあえず 行ってみて下さい」
「ヤバかったら 逃げますよ! 見積り受付から消して下さいね」

契約件数/見積受付件数で決定率が決まるので
そんなのまで 含まれたら たまりません。

とりあえず 行ってみて
ヤバい気配見えたら逃げよう……


聞いた住所は住宅街
住宅街の中にありようだ…

番地からすると 奥のほうやなぁ…


ここを 右に曲がってっと…


ほらぁ…やっぱりぃ…

目的地と思われる家の前に
フルスモークのベンツを2~3台発見!!

ヤバいオーラ出まくりやん!!

死ぬ死ぬっ!あんなとこ行ったら!

嫌な予感は的中!行かなくてよかった
車のギアをバックに入れたのでした


つづく
大和高田~香芝 男性単身 2DK

見積の立ち会いには、お母さん

マザコンかよ…

キッチン と1部屋目を見るまで 単身の荷物の量

お母さんが恥ずかしそうに
「荷物が 多くて…梱包もお願いします」
「たいした量じゃないですよ?」
「次の部屋が問題なんです…お恥ずかしい…」

最後に残された部屋を見る


そこには膝丈まで 部屋一面に敷き詰められた 白い袋

よく見ると コンビニのレジ袋でした
中身は…




エロ雑誌


しかも 新品同様

よく見ると 箱にはいった オモチャまである…
もちろんコンビニの袋ではありませんが

秘宝館か??

ビデオテープもある。

どう見ても 捨てられずに何年間もかかって
たまったんだろうなぁ…

あんまり チェックすると お母さんが 恥ずかしいだろうから
適当に確認 それに 使用済みのコ〇〇〇ムとか 出てきたら
私 気失いそうになるしなぁ

当然 エロ部屋の荷物は処分にして欲しいとのこと

処分料までいただき
契約となりました。

引っ越しも終わり 担当した営業所の所長に
「あの家 大変だったでしょ?」と聞いてみる

「すごいな ほとんど新品やん!」
「ねっ 使い捨てなんですかね?」
「でも捨ててなかったから、たまったんやろ」
「どのくらい 捨てたんですか?」
「3トン分」

ひゃ~
「まだ 何箱かゴミ置き場にあるぞぉ」

いたずらして 後輩の営業車に2箱ほど積み込む

男性が梱包にいったので 中身見ながら作業してしまって
時間が倍ほどかかったらしい

6ヶ月後 同じお客様から
また引越すると連絡あり。
見積りにいくと
すでに 足首くらいまで 白色に敷き詰められた部屋が ありましたとさ

きっしょい きっしょい