「市松お紺 下谷稲荷町自身番日月抄」小杉健治 双葉社
6月14日に読了していました
(まだまだ未整理の感想文がたまってます)
自身番の家主が主人公の人情もの
家主の辻六の他に元力士の朝松、元博徒の陣五郎と仕事をこなしている
自身番の仕事は、町内の治安維持につとめ、不審者を捕まえ町奉行所に引き渡しや火災の時には半鐘を鳴らす、書類作成などの書き物など多岐にわたる
同心や岡っ引きが下手人を連行して連れて来る場所としての認識しかなかった
夫婦で営む木戸番小屋の小説は目にしたことがあったけど、自身番が舞台の小説は初めて
履物問屋の幕張屋に柏木部屋の力士が怒鳴り込む騒動が起こる
こういう揉め事の一報はまず自身番に届くのね(町内で起こる大小の事件に携わるのだから忙しい)
辻六が幕張屋の若旦那に事情を聞くと、幕張屋の女中と柏木部屋の将来を嘱望されていた元力士との間に揉め事があったという
この元力士、謎の死を遂げておりその事は柏木部屋の力士たちに暗い影を落としていた
一話完結の話でその内容は悪くないのだけど、この自身番の番人の仕事は岡っ引きのように十手で殴って大立ち回り、縛って捕まえて引っ立てるみたいな事はない
権限(権力)が無いというのその辺りが盛り上がりに欠ける点
小杉健治は初の作家(多分)
この後も、他の作品を何冊か図書館にリクエストしているので続く予定
手元に第二弾の「重陽の夢」があるので慌てての投稿です(笑)
