
「占 うら」 木内昇 新潮社
それぞれが独立した短編なのだが「茗荷谷の猫」と同じ手法で、違う話の主人公がまた別の話に登場したりする連作
相手の本心が知りたいあまり、占い師の元へ通い詰めてしまう女
他人の心のうちが読めてしまう女、千里眼として数々の女達の悩みを聞きその行く末を導く助言が評判を呼び人気の占い師となっていく内に相談者が本当に求めている事は何かに気づく
私なんか、と自信が持てない女に降ってきた恋愛を信じることが出来ず心に鬼を作ってしまった女
遥か昔に亡くなった写真の男性に恋をした女は口寄せで男性を降ろしてもらうがその容姿からは予想もつかなかった人物像だった
子宝に恵まれない女の元に不意に現れた可愛らしい少年に夢中になりいつしか少年を追い求めてしまう
何の不満もないと思っていた生活をしている主婦、夫の同僚の栄転とその妻が自立している画家だと知った事で自身の生活の「凪」のつまらなさに気づく
よその家は実はどうなっているのか?とランク分け一覧表を作成
生真面目すぎる女は外の社会でも生きにくい
実家の製材所を継いだ女、口ばかりで調子のいい職人の扱いに難儀していた時に「喰い師」という相談者の不満や悩みを全て吸い取ってくれる占い師を訪ねる
