「浅草寺子屋よろず暦」砂原浩太朗 読了 | pyonpyon ブログ

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「浅草寺子屋よろず暦」砂原浩太朗 
角川春樹事務所 


 砂原浩太朗には珍しく平凡な内容(レビューても辛口批評が多かった) 

主人公は旗本の次男(妾腹)大滝信吾
家を出て浅草の寺で町人の子供相手の寺子屋の師匠をしている
寺子屋に通ってくる子供やその家族の話などが6話 
 エピソードも信吾のまわりの人達の相関図もどこかで見たような印象 

 例えば、信吾の実家の兄は膳奉行で
信吾は父親が芸者に産ませた子
暫くは町人達の中で暮らしていたが義母が亡くなった事で大滝家へ引き取られたという経緯

優しい兄、兄嫁、 娘しかいない兄は信吾に実家に戻って自身の跡継ぎとして膳奉行を継がないか?と提案したり…

 あれれ?これって平岩弓枝「御宿かわせみ」みたいじゃない? 東吾さんに似過ぎ

これが、あさのあつこ「弥勒シリーズ」だったら
兄は冷徹に変貌し自身は暗殺者として育てられる…となる😆

この作品の続編を作るなら諸国漫遊みたいにするのだろうか? 
信吾は、またあちこちでお節介をやいてしまうのだろうか? 

登場人物の故郷がどうも神山藩らしく、地酒の天之河の話がチラリと出ていた(笑)