華の蔦重 吉川永青

「華の蔦重」吉川永青 集英社
装丁が色っぽくていいね
大河ドラマ「べらぼう」とは少し違います
妓楼の尾張屋、屋号は蔦屋、本来の苗字は喜多川柯理(からまる)
母は尾張屋利兵衛の妹、夫に愛想を尽かし実家の兄に柯理を預けて夫婦別れ
以降、柯理は重三郎として妓楼尾張屋で働きながら、貸本屋・蔦屋を商う
吉原大火に浅間山噴火、暗い世の中に蔦重
「面白い書物や美しい浮世絵は、きっと世の中を明るくしてくれる」
蔦重の熱い心意気を気に入る絵師・北尾重政の仲立ちで地本問屋の株を買い自ら版元に
老舗版元の鱗形屋とまだまだ青い蔦重とのやり合い場面が面白い
「べらぼう」では鱗形屋は片岡愛之助が演じていて役柄のイメージがピッタリ
「勝負に出なきゃ楽しくねぇ」と次々と勝負に打って出る
江戸っ子の溜まった鬱憤を晴らしてもらいましょうと出版した風刺本
お上から目をつけられる
奉行がなぜ蔦重に目をつけたのかを説明して聞かせる場面には、なるほど、と
大河ではどう扱うのかしら
年季の明けた女郎、浮舟(お甲)を女房にした蔦重
頼りになる女房お甲の上手い舵取りが蔦重の出世を後押し
20代から40代で亡くなるまで目一杯のスピードで駆け抜けた蔦重、最期まで鯔背(いなせ)なまま