「人撃ち稼業(二)殿様行列」 井原忠政
角川春樹事務所
2024年4月読了
人撃ち稼業(一)の続きの話です
熊捕り名人の鉄砲撃ち、玄蔵
江戸から来た御公儀徒目付の多羅尾に妻が耶蘇である弱みを握られ、鉄砲仕事の為に江戸へと連れ去られる
江戸へ来て、2ヶ月あまりが過ぎたが
屋敷内にある家に軟禁状態のまま外との接触は出来ず
世話役の女、千代に見張られ暮らしていた
ある日、仕事の内容が知らされる
「悪人である大身を、世のため人のために撃つ」こと
ある大名家の家老を登城中、馬上の大名を鉄砲で狙撃した事を周りに悟られぬやり方で仕留めよ、と
玄蔵、良庵、開源、千代(女忍)らと秘策を練る
果たして成功するのか?
この仕事が成功した後に玄蔵は無事でいられるのか?
人質となっている妻と子供達は無事なのか?
それぞれの役割の能力を活かして作戦を練り上げていくさまは、なかなか面白い
多羅尾も現時点では、上に難題を言われて使われる身、境遇は他の4人とさほど変わらないので
掴み合いの喧嘩になったりして面白い
登場人物がそう悪い奴らじゃないところが救いかな