「虎と兎」吉川永青 読了 | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。



「虎と兎」吉川永青 朝日新聞出版

吉川永青の作品は、いくつか読んだことがあり好きな作家なのですが、今回の作品はいいとこ無し

主人公の虎太郎15歳、会津藩の下士の家に生まれ白虎隊に潜り込み一緒に戦うが、皆と共に自刃する事を止められ「生き残れば、きっと何かができる」と生き残ることを選ぶ

その後、プロイセンの商人の後妻となった幼馴染に誘われ共に渡米し、アメリカ先住民のルルを助けカスター将軍率いる軍隊に追われるルルと共に戦う

こんな感じのストーリー
まず、15歳の虎太郎が渡米してから武道を教わったにしても、短期間でまるで刺客のような急成長っぷり、コロニーに逃げ込んできたアメリカ先住民のルルと直ぐに会話ができてしまう語学力など、設定も展開も簡単過ぎて入り込めなかった
カスター将軍が捕虜に残虐行為を繰り返す場面がちょいちょい差し込まれるが
「リボルバー・リリー」長浦京の作品などを気に入って読んでいる私にしたら、残虐場面も緩くて温くて全然面白くなーい

人情味のある良い作品が多い作家だっただけに残念