「首」北野武 映画原作本 読了 | pyonpyon ブログ

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「首」北野武 KADOKAWA 
北野武監督映画「首」原作

新説、本能寺の変を北野武が小説にした

今回、映画が完成した報道を見て初めて📖「首」の事を知り読んでみました

主人公になるのかな?最初から最後まで通して出ているのが、上方落語の祖と言われている曾呂利新左衛門

元は忍びの里で修行していたが強い者に使われ使い捨てられる生活に嫌気がさし、里を離れて放浪中
手下にチビとデカブツと呼ぶ2人の手練れの忍びを連れて時折雇われで忍び仕事をしている

丹波篠山の農民、茂助が秀吉のように俺もならるんじゃないか!と家族を放り出し秀吉の軍の雑兵に紛れ込み、後に曾呂利新左衛門達に合流する事になる

戦の場面は、ほぼ雑兵達の殺戮

軍といっても下っ端のそのまた下は、お釜を被ったり鎌や鍬を持っただけの装備で略奪目的に加わっている輩にすぎない
彼らの戰場での動きが中心なので、その辺は面白いかな


有岡城から逃走中に利休に雇われた新右衛門らに捕われその後に光秀の元に送られる荒木村重
村重と信長との歪んだ衆道のような関係を見抜いた光秀が城内に軟禁し信長対策用の軍師として村重を使うというストーリーは他の作品と少し違っていて面白かった


映画製作ありきで書かれた小説のようです
場面が飛んだり、話が前後したり、やや説明不足な箇所もあったけれど
まあまあ面白かったかな

正統派の時代小説が好みの読者には、カタカナと現代用語を多用する文体が鼻につく(途中で止めようかと思った)けれど、半分も読まないうちにカタカナも減って😅読みやすくなりますので😁

レビューでは、ラストが尻切れだとかありましたが、秀吉自体がそんなレベルの男でしょ?と思っているので私は、さほど気にならない🤪