「猛き朝日」天野純希 中央公論新社
駒王丸と呼ばれていた少年記から義仲となり歴史の舞台で活躍するが志半ばで31歳で討死する木曽義仲の熱く短い生涯を描いた500頁超えの長編小説
源平合戦、源頼朝、義経、など有名どころが多い時代だったのもあり
木曽義仲にスポットが当たるドラマは殆ど無い
私の思う木曽義仲…、「木曽の田舎武士」「息子の義高」「巴御前」くらいであまり興味を持たなかった武将
歴史の大きな転換期に脇の方で小さく爆ぜて散っていった哀しい武将、運を引き寄せられなかった武将という印象でしたが…
この小説での義仲は、野卑でも野蛮でもなく
長年に渡り、身内同士で殺し合いを続ける源氏の中にあっても、巴御前のように女性や軍師の役割をそれに長けた女性を起用したりと男女分け隔てのなく登用するなど新しい試みを次々と打ち出す能力もあり、軍略にも秀でていた人物に描かれています
エピローグとプロローグが繋がる形式は、ちょっとありきたり〜😅
巴御前は、大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」とは違う描き方です
登場場面は少ないですが、坂東武者達、頼朝や政子、義経などの鎌倉組は、ほぼほぼ大河ドラマのイメージで読んでました😁
義高は、もちろん市川染五郎✨