「曲亭の家」西條奈加 読了 | pyonpyon ブログ

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松任谷由実。



「曲亭の家」西條奈加  
角川春樹事務所
読了


前作の「心淋し川」より好きな話

滝沢馬琴(曲亭馬琴)の息子に嫁いだ紀州藩家老のお抱え医師であり町医者の土岐村元立の娘、お路から見た曲亭馬琴とその家族の話

Amazonの解説はこんな感じ
『当代一の人気作家・曲亭(滝沢)馬琴の息子に嫁いだお路。
作家の深い業にふり回されながらも己の道を切り開いていく。

横暴な舅(しゅうと)、病持ち・癇癪(かんしゃく)持ちの夫と姑(しゅうとめ)……
修羅の家で見つけたお路の幸せとは?』

この文章だと固い感じの話の印象だけど

お路の実家である土岐村家の大らかで華やかなことが好きな(嫡男以外😁)家族の話もありこちらも面白い
跡継ぎの長兄と父親が幾度も仲違いを繰り返している


お路が見る滝沢家の家族を表現する文鳥が冷静なのが私の笑いを誘う😅

万事に細かくお金の管理やものごとに拘る馬琴、血の上りやすい母と息子では騒動が大きくなるが、当の馬琴は相手に面と向かっては何も言えない非常に気の小さい人である。大きな体なのに、である。
お路が嫁に来てからは様々な始末や采配は嫁の仕事となり、お路なしでは滝沢家は立ち行かない

性格に大いに問題アリ!な滝沢家なのである