「落花狼藉」朝井まかて
双葉社


装丁は日本画家の黒川雅子「京都嶋原 輪違屋 桜木太夫」
何代目?かになる桜木太夫が先頃襲名されたようですが…😱
名乗らないでおくれ~な方😩
さて、「落花狼藉」。
主人公の花仍。
幼い頃に吉原の遊廓の主に拾われ、色黒で遊女には向かないだろうと奥向きで育てられた気の強い(喧嘩も強い)娘が嫁の貰い手もなく😅、主の妻となり若くして女将になる。
江戸の辺鄙な場所にあった傾城町吉原の発展、花魁の装いの出来上がり方、商売敵になる女歌舞伎や湯女、初代中村勘三郎と花魁との叶わぬ恋など、江戸の時代の流れと人間模様、年を重ねて行く花仍の人生などをあの厚さによく収めた!
吉原の歴史としても興味深く小説としての人間模様もよく描かれている読み応えのある小説だった。
朝井まかての書く青年や少し元気の良い娘はとても魅力的✨