「毛玉堂 お江戸けもの医」泉ゆたか 読了 | pyonpyon ブログ

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お江戸けもの医 毛玉堂 

「毛玉堂お江戸けもの医」 泉ゆたか 講談社

 

江戸の下町(谷中)にあるけもの専門の養生所「毛玉堂」を営むのは

元小石川養生所の医師だった凌雲とお美津

動物の専門医は珍しく、犬や猫を大事に飼っている者も多く、その辺は現代と変わらない

動物がらみの騒動やお美津の幼馴染で美人で評判の水茶屋の娘のお仙が持ち込む騒動やらシリーズ化を考えて?か主だった登場人物の紹介をかねてのさらっとした内容

 

お美津は小さい頃に凌雲の許嫁だったが、小石川療養所の医師となって忙しくなった凌雲と疎遠になっていて、結婚話も立ち消えになりかかっていたまま数年が経ち

小石川養生所で体も心も壊してしまい廃人のようになって戻ってきた凌雲と所帯を持ったお美津

 

夫婦になったと言っても形ばかりの夫婦で、その辺りを水茶屋の娘で男女の事には発展的なお仙は歯がゆく思っている模様

 

凌雲の心を病んだ理由が後々分かってくるが、ホントにそれだけ?と疑わしくなるような理由

 

登場人物の中では、お仙が明るくて勝気でなかなかいいやつなのが魅力かな

 

うさぎが登場する話があるのだけど、うさぎの名前が「耳麻呂」っていうのが可愛い

 

この何年かでお気に入りの作家が何人も亡くなってしまったので新しい作家を探している最中

この作者の泉ゆたかも名前を覚えておいて、毛玉堂の次回作が出たら読もうかな

内容的には次作に期待かな